全小中学校にいじめ相談員(三重・伊賀市教委)
毎日新聞(8/17)から、
《いたずらに悪あがきをしているようにしか思えない。学校に相談員を置いたからって、いじめが減るなど考えられないからだ。駆け込み寺的な相談員ではいじめが芽生えるか発生してからでないと相談することもない。いじめの撲滅の根本は、いじめる側に問題があることをはっきりと認識することから対策は立てられる。これまでのよういに、いじめの数を追いかけて、減った増えたで一喜一憂するだけでは解決の糸口も見えないだろう。なぜ、いじめる子が絶えることなく生まれてくるのか。焦点をいじめる側において、加害者側の背後にある問題点を洗いざらい問いつめてこそ、初めて対策は考えられるのだ。》
学校でのいじめを早期に把握するため、三重県伊賀市教育委員会は16日、「いじめ問題相談員」を9月から市立小中学校全35校に配置する、と発表した。学校の規模に応じ元教員など3〜5人ずつを割り当てる。相談内容を学校に伝え、学校側が解決に向けて対応する。文部科学省児童生徒課は「いじめの相談に特化して地域の人材を活用する試みは珍しい」としている。
市教委によると、大津市のいじめ問題を受けた措置で、教師に相談しにくい話を打ち明けてもらうのが狙い。元教員や自治会関係者、スポーツクラブ指導者ら計133人に委嘱し、担当相談員の連絡先を児童・生徒に公表する。保護者からの相談も受け付ける。任期は1年。守秘義務があり、報酬月額5000円を支給される。9月市議会に今年度分として約46万円の補正予算案を計上する。
「いじめから子どもを守ろう!ネットワーク」(東京都)の井沢代表は「学校ごとに相談員を配置する試みは聞いたことがなく、評価できる。いじめが止まったことを確認するまで見守る仕組みも必要だ」と話している。
《いじめる子がなぜ生まれるのか。その背後には何があるのか。かれらの育ってきた環境とはどのようなものだったのか。それ(保護者の育児監督責任)を追究しない限り、いじめはこれからも減ることなくずっと続くだろう。》
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