アトピー治療に光明
毎日新聞(6/12)から、
アトピー性皮膚炎*を慢性化させる原因となるタンパク質を、佐賀大や九州大、岐阜薬科大ばどのチームがマウスの実験で特定したと、11日付の米医科学誌で発表した。新たな治療薬開発につながる可能性があるという。
《*・・アトピー性皮膚炎・アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症(湿疹など)を伴うもので過敏性の一種。(乳児湿疹と混同される場合もあるが、その炎症は頭部に始まり、次第に顔面に及ぶ。そうして体から手足に、と下降して広がる。
アトピー性皮膚炎体質の人は一般に皮膚が弱く、子どもの頃におむつかぶれを起こしやすかったり、各種の化粧品、塗り薬、洗剤などによる接触性皮膚炎を起こしやすいことが知られている。Wikipediaより》
《ごく最近には、赤色の着色料「コチニール色素」やその化合物」「カルミン」を含む食品や化粧品で、急性アレルギーになる恐れがあるとして、消費者庁や厚生労働省が5月11日、注意喚起の情報を出した。》
【コチニール色素】
虫由来の赤い天然色素で、古くから染料にm値いられてきた。かまぼこなどの練り製品、ハムやソーセージ、乳飲料、清涼飲料水などに添加物として使われている。化粧品では口紅、アイシャドー、頰紅などに使われる。欧州ではカルミン酸を扱う工場で、作業員が呼吸困難や喘息になる症例が以前から報告されていた。。米国では、眼の周囲に塗ってもよい化粧品用の着色料として、化合物のカルミンを認めている。
アトピー性皮膚炎は一度発症すると何年も症状が続くことが多いが、慢性化の仕組みは分かっていなかった。チームはアレルギーの元になる物質(抗原)が体内に入ると、「ペリオスチン」という蛋白質を作り出すことで、抗原がなくても炎症を継続させていた。
チームはアトピー性皮膚炎の患者の皮膚で、ペリオスチンが強く働いていることを確認。遺伝子操作でペリオスチンを働かないようにしたマウスにハウスダストの成分となるダニの抽出物を塗っても、アトピー性皮膚炎に似た症状は表れなかった。佐賀大の出原教授(生化学)は「ペリオスチンの作用を抑えることができれば、副作用の少ないアトピー性皮膚炎の新薬を開発できるかもしれない」と話した。
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