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2012年6月30日 (土)

家庭内殺人 過半数

 毎日新聞(6/29)から、

《恐ろしい記事だ。敗戦をきっかけに、古い家族制度をぶち壊したのはいいが、それに代わる新しい家族制度を構築することもないままに、家族の中心にあった父親の権威が失墜し、恐らく世界でも稀な現象ではないかと思えるほどの家族の崩壊が続いている。》

 家庭内(親、配偶者、子、兄弟姉妹、祖父母、同居親族)で起きた殺人事件が一昨年、調査対象の平成以降で初めて殺人事件全体の半数を超え、他人間の事件数を上回っていたことが法務省の調査で分かった。他の暴力犯罪でも家庭内事件の割合が増加している傾向が明らかとなり、専門家は、「経済的に不安定な家庭の増加がひずみを生んでいるのでは」と指摘している。

《不況と家庭内殺人との相関関係のデータでもあるのだろうか。何かと背景を経済的なものと結びつけたがる学者や専門家が多いが、せめて近い過去、第1次オイルショックを背景に家庭内殺人が増加した傾向でもあったのか。如何にも時代を読んでいるような解説をするが、安易に過ぎるのではないか。それ以上にこの半世紀、日本人の美徳ともいわれた道徳心の喪失の方が原因としては余程大きいのではないか。過去の悪夢をひきずったまま、昔の価値観をすべて「悪」と断じ、親孝行や、家族愛などは黴の生えた遺物のように取り扱われてきた。決して経済的な影響が全くないとは言わないが,それですべてが説明できる背景ではない。》

 法務省の研究機関・法務総合研究所が近年の家庭内事件の把握しようと、平成以降の22年分(1989〜2010年)の重大犯罪を中心に、初めて家庭内の事件が占める割合などを調査した。

 調査結果によると、各年の1年間に発生した殺人事件のうち家庭内の事件が占めた割合は89年が39・9%。その後、微増傾向が続き、10年に初めて過半数の52・3%となった。

 別の罪名でも家庭内事件の割合は年々増えている。10年の割合は、傷害致死51・8%、暴行11・6%、傷害14・4%で、調査期間中の最高数値を記録。傷害致死は89年の約2倍だったが、暴行は約10倍、傷害は約4倍に膨らんでいた。

 また、刑法に定められた犯罪全体に占める家庭内事件の割合は10年が1・5倍。割合自体は低くみえるが、89年(0・3%)の5倍で、重大犯罪以外でも家庭内事件が占める割合が深刻化している実態が浮かんだ。

 同研究所の担当者は「実際に家庭内の犯罪が増えているのも確かだと思うが、(暴行や傷害などは)『身内のもめ事を外に出すのは恥ずかしい』という考え方が以前より薄れ、警察に持ち込まれる事件数が増えたことも影響しているのではないか」と話す。

 一方、山田昌弘・中央大文学部教授(家族社会学)は「経済的に不安定な家庭が増えていることが、家庭内犯罪を増加させている原因ではないか」と指摘。実際、生活保護世帯数は89年度の65万4915世帯から10年度は141万49世帯(1カ月平均)に増加した。

 山田教授は「家庭が安定し、将来豊かになる見込みがある時は、家族に多少の不安があっても我慢できるものだ。しかし、家計が苦しく生活に余裕がないと、家族といえども『自分ばかり損をしている』『子育てや介護が負担だ』といった不満が顕在化しやすい。経済の安定化こそ、家庭内犯罪の増加を防ぐ決め手になる」と話している。

《山田の説は印象でしかないようだ。生活保護家庭とそうでない家庭との犯罪発生率の比較でも調査したのだろうか。また、母(父)子家庭や反対に複数世代同居など家族構成などの違いにも、或いは経済的と言うのなら、生活水準の階層別発生率の調査も必要になるだろう。》

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