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2012年4月27日 (金)

投資がらみの詐欺 「確実に儲かる」にはご用心

 毎日新聞(4/27)から、

   ラナンキュラス     牡丹
Photo_3 C_4 投資がらみの消費者トラブルは年々増えているという。国民生活センターによると、全国の消費生活センターには、未公開株をめぐる相談が2007年度には2616件、08年度3071件、09年度6116件、10年度8556件──も寄せられた。投資信託に関する相談も07年度の1112ヶ件から08年度は1795件、09年度1558件、10年度1859件と増えている。和牛や風力発電などへの投資の名目で、複数の出資者から資金を募る「ファンド型投資商品」に関する相談は、09年度の2993件から10年度には7047件と急増し、11年度は1万5000件を突破した。
 トラブルの特徴の一つに、契約額がかなり高額であることが挙げられる。また、「社債を買い取る」という業者が実際に訪問してきたり、「被災者に利用してもらう」などと震災をセールストークに使う例もある。うまい話には要心することだ。

 <質問>
 知らない会社Aから電話があった。「節電に役立つ自然エネルギー事業をしている。資金が必要なので当社の『社債』を買ってほしい。利息は確実に得られるし、社会のためにもなる」と勧誘された。よくわからないので断ったところ、数日後に別の会社Bから電話があり、「A社の社債があるなら高く買いたい」と言われた。そこで、B社に買ってもらうつもりでA社の社債を買ったのだが、B社はその後「事情が変わったので買えない」と言い出した。金は返してもらえるのだろうか。

《日本の復興期の貧しい時代のこと。人を騙すにしても悲しいほどの若者たちがたくさんいた。玄関に立ち、「故郷(くに)に帰る汽車賃をなくした」「朝から何も食べていないんです」、日用品を広げて「これ、買ってもらえませんか」。見るからに貧しい苦学生風の姿に台所に走り、冷飯を握って持たせたこと、ぎりぎりの小銭を汽車賃の足しに、と持たせたことなど、何度も経験してきた。それが、時代が変わって金の上に金を積みたい守銭奴か、金の亡者のようながめつい連中が、儲け話に次々に引っかかる話が貧乏人には聞いていて「騙されるやつがバカだ」と楽しくなる。》

 <回答>
 別の会社から買い取りの申し出があったので、買い取ってもらえる思って金融商品を買った。ところが、「買う」と言っていた会社が態度を一変させ、買い取ってもらえなくなった、というトラブルだ。金融・投資商品購入をめぐる被害は後を絶ちません。詐欺は形を変えながら狙ってくる。特に大震災以後は自然エネルギー、脱原発、節電、被災者支援などを口実にするケースが増えている。「むかる」だけでなく「社会の役に立つ」と謳い、消費者の善意につけ込んで購入を促す。

 勧誘の手口で目立つのは、質問のようにA社から投資の勧誘があり、断るとB社が「高い価格で買い取りたい」と持ち掛けてくるパーターンだ。ところが、実際にはB社は買い取ってくれない。結局、自分ではよく分からない金融商品が手元に残ったままになる。B社の「高額で買い取る」という話は、よく分からない商品に手を出したくない慎重な消費者に、金融商品を買わせるための一つの手口だ。

 なかにはこんなひどいケースもある。買い取ってもらうため連絡をすると「事情が変った。もっとまとまった金額分でないと買い取れない」と言われ、次々に追加で商品を買わされれ。このケースでは被害が高額になりがち。最近も3000万円もの被害を受けたケースが明らかになっている。
 こうした「投資詐欺」では加害者の実態がよく分からないことが多いが、この事例のような場合、A社とB社は運営者がグルであると推測される。

 投資話のネタは尽きない。社債のほかに未公開株や有料老人ホームの利用権、水の採掘権、外国通貨(イラク.スーダン,アフガニスタン、ベトナムなど、なじみの薄い国の通貨)、二酸化炭素の排出権、美術品や仏像などさまざまだ。少しは運用しているものもあるが、資金を集めるだけでまったく運用せず、事業者が単に浪費してしまって摘発され、事件化することもある。例えば水の採掘権や有料老人ホーム利用権は、事業の実態がなかったことから業者が詐欺罪で摘発された。

 投資がらみの詐欺被害の特徴は、たとえ加害者を特定できても、集めたお金が残っていないことが多いので、資産を取り戻せないことだ。だから、うまい話に乗らず、被害を防ぐことが何よりも大切だ。

 そのためのポイントは次の三つ。
 ①投資にリスクはつきもの。したがって「確実に儲かる」という話は、その時点でいかがわしいと考えること。
 ②投資商品について、利益が出る仕組みやリスクについて、理解できないのに契約しないこと。
 ③投資話を持ってきた会社が本当に実在するか、実績はあるかを調べること──だ。

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