自転車に登録ナンバーを
カロライナジャスミン
毎日新聞(4/18)から、
自転車の放置と悪質運転を減らす方策として、東京都が合板登録制度の強化と併せ、登録番号をバイクのナンバープレートのように大きく表示できないか検討を始めた。6月にも業界関係者らによる検討会を設置し、これらを含めた自転車総合対策の条例制定について議論する。所有者の責任をより明確にし、年100億円を超える地区町村の放置自転車対策コストを減らす狙いもある。
《週2の割合で買い物に出かけるが、高架駅の地階に長く伸びた商店街脇の駅に向かう一通道路の片側は、買い物客の不法駐車がほぼ100メートルほど並び、毎回、人に迷惑を考えない無神経極まるその光景を目にする度に、埼玉の30万都市のクソいなか振りに腹を立てている。一通に入る狭い交差点内の角にも、右左折する車が引っ掛かからないのが不思議なほどに、自転車を直角に並べて停め、交差点近くには数百台が可能な駐輪場がある別のスーパーがあるが、そこまで歩いてそそくさと入る女がいる。訊ねれば手前勝手な言い分をしゃべるのだろうが、これが今の世の日本人の姿なんだろうか。この道路ばかりは、人は右、車は左は守りようがない。》
《反対側の駅前はまた、それ以上の無法地帯だ。築山風のロータリーがあり、成田空港への直通リムジンの出発地になっているが、タクシー乗り場が続いている。リムジンが1周する道幅のところへ、築山を取り巻くように送迎の自家用車が数珠つなぎで駐車。遠慮するように乗合いバス停もひっそりと2カ所。自転車にいたっては歩道を埋め、待ち合わせのベンチ前や、郵便ポストには手も届かない。駐輪はもちろん、乗車したまま反対側への駅舎内の通り向けは禁止だが、猛然と走り去る自転車や違法駐輪車で歩くのも怖くて難儀する。パトロールが出ると一瞬さっと消えるが、パトロールが消えると元の木阿弥だ。》
都内の自転車保有台数は約900万台。09年度には1割近い約74万台が放置自転車として撤去され、各市区町村の保管期限(1〜6カ月程度)を過ぎた約31万台が処分された。自治体の撤去や駐輪場維持費は01年度以降増え続け、10年度は総額135億円に上る。デフレで自転車の低価格化が進んだことも「乗り捨て」を助長している面がある。
所有者が不明になる大きな要因が、防犯登録制度に転居や譲渡した場合の明確な規定がないことだ。防犯登録は94年度に自転車法で義務化された。購入時に登録料(一般的に500円)を払うと番号を印字したシールがもらえ、各警察本部で保管されるデータは盗まれた場合の照会などに利用される。登録しなくても罰則はないが、都自転車商防犯協会によると、登録率は約9割と高い。
だが、持ち主が移ったり住所が購入時と変わったりすると、連絡を取るのが難しくなる。このため検討会では、ナンバープレートと同じような変更登録の義務も議論する。
もう一つの目的が、安全対策。都内の交通事故全体に占める自転車事故の割合は、01年の30%から、10年は36%に上がった。東京バス協会は昨年末、昨年1〜10月の自転車関連の事故が前年に比べ約4割も増えたとして、ナンバー表示や条例制定を求める要望書を都に提出している。
同協会は「東日本大震災以降、通勤や通学での自転車利用が増えている。国の方針で自転車が車道を走るようになれば、事故はさらに増える恐れがあり、悪質運転を逃さないためにもナンバー表示が必要」と訴える。
《「自転車が車道を走るようになれば、事故はさらに増える恐れがあり」、で悪質運転を取り締まるのは本末転倒だろう。現在以上に増えることが予測できる、とは根本的に自転車が車道を走るから、が原因であることを言っているのと変らない。》
登録番号のナンバープレート化では、費用やデザインとの兼ね合いが課題で、自転車メーカーや利用者が反発する可能性もある。検討会は年内に報告書をまとめる予定で、都青少年・治安対策本部は「まずは防犯登録を徹底し、関係者の意見を聞きながら登録番号を見えやすくする方法を考えたい」とている。
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