山岳遭難 最悪のペース(埼玉)
毎日新聞(4/24)から、 《 》内は私見。
《今年既に11人、うち一人死亡(男性63歳)、とある。登山ブームが始まって以来、アンチエージングブームが重なって、年配のにわかやまおとこ、にわかやまおんな、の遭難が年々新聞を賑わす。こんな連中死んでいればよかったのにと、思うような自然を見くびった(いや、顔かたちだけは若いつもりの年齢で)年寄りが多すぎる。救出されてヘリコプターや警察官、自治体の救助隊にかかった費用を自費で負担できればいいが、税金が浪費されたのでは腹の虫が治まらない。》
県内での山岳遭難が、過去最悪だった一昨年を上回るペースで相次いでいる。県警山岳救助隊のまとめでは、23日現在、既に11人が遭難、このうち一人が死亡している。「雪がない」と思われがちな秩父山系だが、例年5月でも雪が残り、斜面の氷に足を滑らせ、骨折する登山客《者でなく、お客さんか》も少なくないという。今年は特に残雪も多いといい、同隊は、登山客が集中するゴールデンウィークを前に、「里は春でも山は冬。十分な装備で入山してほしい」と呼びかけている。
《「里は春」といいながら、連日寒い日も続くことの多い季節の変わり目だ。100メートル、200メートルの丘に登るのなら、「みんなが登るから」で若づくりのルンルン気分も少し要心して登れば遭難することもないだろうが、2000メートルを越すような山登りには、どこの山でも事前に現地情報を集め、そこに見合った装備を整えることは、山に登る人の初歩中の初歩の準備行動だ。》
同隊によると、県内での遭難者数は、統計の残る91年以降、ほぼ毎年増加、10年はそれまでで最も多い104人が遭難した。昨年は52人と半減したが、今年は既に11人と、一昨年の同時期より2人多くなっている。
このうち、死亡したのは東松山市の男性(63)。今年3月家族から「一人で山に出かけた夫が帰ってこない」と通報があり、同隊が捜索したところ、2日目に子持山(1273メートル)の山中で死亡しているのが見つかった。滑落した形跡があった。男性は登山歴40年のベテランだったが、滑り止めのアイゼンは装着していなかった。ほかの10人は、6人が重軽傷、4人は無事救助された。
秩父には、「日本百名山」に数えられる雲取山(2017メートル)、甲武信ヶ岳(2475メートル)、両神山(1723メートル)などの山々があり、ゴールデンウィークには例年、多くの登山客が訪れる。だが、中には、地図や照明器具、防寒着などを持たず、ハイキング気分で入山する人も多く、救助された人の中には、サンダル履きの人もいたという。
相次ぐ遭難事故を防ぐため、県警は、ゴールデンウィーク中、雲取山に同隊を分駐させ、事故に備える。また、28日朝には、関係機関とともに西武秩父駅など3駅で登山客にチラシを配って注意喚起する計画だ。
《登山には、十分すぎるほどに準備をし、その後は他人に迷惑を掛けることのないように、下山まで自己完結で終わってほしいものだ。》
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