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2012年4月14日 (土)

ロンドン五輪

 敗戦を味わった世代にとって、ロンドンは、耳に忘れられない響きを持つ都市の名だ。日本の敗戦間もない1948(昭和23)年7月29日〜8月14日、第14回オリンピックがロンドンで行なわれた。敗戦国として参加が認められなかった日本は、オリンピックの水泳競技の日程と重ねて日本水連が水泳選手権を開催した。その日、日大の学生であった古橋広之進が
   400メートルを  4分33秒4
   1500メートル  18分37秒0
で泳ぎ、オリンピック優勝の金メダリスト、また、当時の世界記録をも破る記録を樹立した。
 翌1949年6日、ロサンゼルスで行なわれた全米水泳選手権で泳いだ古橋は、
   400メートルを  4分33秒3
   800メートル   9分33秒5
   1500メートル  18分19秒0
で泳ぎ、そのいずれにも当時の世界記録を破る新記録を樹立した。驚愕の記録から「フジヤマのトビウオ」が古橋に冠された記念の大会だった。日本人にとっては陰鬱な気分の敗戦後から立ち直るきっかけとなった記念碑的な出来ごととなった。

 以来64年ぶりに開かれるロンドン五輪だ。日本からも多くの代表が参加するが、今年は長い間見る気にならなかった女子体操を見てみようと考えている。チャスラフスカを最後に女子体操界は、コマネチに代表される少女世代の曲芸まがいの軽業が見せ場になり、女性のしなやかさや、美しさが微塵もないアクロバットになってしまった。

 チャスラフスカ(チェコスロバキア)が東京五輪(1964年)で平均台、跳馬、個人総合で、メキシコ五輪(1968年)で跳馬、段違い平行棒、ゆか、個人総合をとったのはそれぞれ23歳と27歳の時。

 コマネチ(ルーマニア)がモントリオール五輪(1976年)、モスクワ五輪(1980年)に参加した時の年齢はそれぞれ14歳と16歳。彼女の骨だらけの骨格が飛んで跳ねて10点満点を連発し、それ以来世界の女子体操界はどんどん若年化に走り、女子体操への興味を失った。

 もともとモスクワ五輪は日本の参加は見送られた(ロシア連邦のアフガニスタン侵攻に対する西側各国の不参加に同調)から、興味も失せていた。

 失望した1976年から数えて今年のロンドン五輪は36年目になる。先日の、体操のロンドン五輪代表第2次選考会を兼ねた個人総合の全日本選手権の決勝で、女子に24歳の田中理恵(日体大研究員)が4種目合計56・450点で初優勝した。長い間待っていた美しい大人の女性の体操選手の出現に、今年は(最終的に女子5人枠に入れば)彼女を見るためにも見納めになるかも知れないロンドン五輪の女子体操を見ようと思った次第だ。

 参照 女子体操が懐かしい 2007/09

 <ロンドン五輪こぼれ話>
 昨年10月にカンボジア国籍を取得してロンドン五輪男子マラソン代表に選ばれたタレントの猫ひろしさん(本名・滝崎邦明 34歳)の参加資格を国際陸上競技連盟が疑問視し、カンボジア陸連などに説明を求めていることが12日、分かった。五輪出場が認められない可能性も出てきた。

 国籍変更に関連し、国際陸連は過去に国際競技会で代表経験がない選手についても今年から新たな規定を設け、国籍取得後1年が経過していない場合は
  ①連続した1年の居住実績
  ②国際陸連理事会による特別承認・・のいずれかが必要になった。

 猫さんの場合は日本でのタレント活動などで、カンボジアで連続した1年の居住実績がない可能性が高い。特例として認められるにはカンボジア陸連が申請する必要があるが、国際陸連関係者は「重大かつ意義深い理由がなければならない」としており、承認を受けられるかは不透明だ。カンボジア・オリンピック委員会は3月に猫さんを同国五輪代表に決めている。

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