女性の肥満 所得で差
毎日新聞(2/1)から、要約と《 》内は私見。
調査対象の約3200世帯の所得を「600面円以上」「200万〜600万円」「200万円未満」に3区分し、「体形」「食生活」「運動」などの項目で比較。
《毎日紙では詳しい調査状況が記されていないので厚労省のデータを覗いてみた。
公表(平成24年1月31日付)された調査は、平成22年11月に実施された2010年「国民健康・栄養調査」に事づいたものだ。》
【調査結果のポイン】として3項目があるが、毎日紙が取り上げた内容に沿ったものだけを抜粋すると、
〈循環器疾患に関する状況〉略、
〈たばこに関する状況〉
• 喫煙している者の割合は、前年に比べて男女とも減少。また、現在喫煙している者で、煙草をやめたいと思う者の割合は、男性35・9%、女性43・6%。前年に比べて男性は増加し、女性は変わらない。
〈所得と生活習慣等に関する状況〉
• 世帯の所得が600万円以上の世帯員と比べて、200万円未満、200万円以上〜600万円未満の世帯員は、女性の肥満者、朝食欠食者、運動習慣のない者、現在習慣的に喫煙している者の割合が高く、野菜の摂取量が少なかった。
《要は、所得が低いと、朝食を取らない割合が高く、野菜摂取量も少なく、特に女性は動けば腹は減るが金が回らないから運動の習慣もなく、美容や痩せるための出費が足りなくなる結果、肥満になるということのようだ。》
喫煙者の割合は「600万円以上」の世帯が男性27・0%、女性6・4%、「200万〜600万円未満」は男性33・6%、女性8・8%、「200万円未満」は男性37・3%、女性11・7%と、所得が低いほど増加する傾向が認められた。
身長体重の数値から「肥満」と分類される人の割合は、男性は所得とは関連が認められなかったのに対し、女性は3区分ごとに13・2%、21・0%、25・6%と差がついた。
一方、成人の喫煙率は男性32・2%(前年比6ポイント減)、女性8・4%(同2・5ポイント減)で男女とも86年の調査開始以来、過去最低を記録した。下げ幅も少なくとも03年以降では最大で、たばこ税の増税に伴う10年10月の値上げが影響した可能性もある。
厚労省は、所得により生活習慣に差があることについて「健康づくりに関する情報へのアクセスといった点で影響が出ている可能性がある」としている。
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