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2012年2月21日 (火)

光事件 元少年の死刑確定へ

 毎日新聞(2/21)から、

 Photo 光市母子殺害事件
99年4月14日、当時18歳の元少年(30)が山口県光市の本村洋(35)方に排水管検査を装って上がり込み、妻弥生(当時23歳)を絞殺して強姦、長女夕夏(当時11カ月)を絞殺。遺体を押し入れなどに隠し、財布を盗んだ。1、2審で起訴内容を認め無期懲役とされたが、上告審で差し戻され、差し戻し控訴審では殺意などを否認。一方で遺族は被害者支援を訴え、犯罪被害者等基本法成立などにつながった。

 99年に起きた山口県光市の母子殺害事件で、最高裁が殺人や強姦致死罪などに問われた元少年の上告を棄却し、死刑が確定する。排水管工事を装って訪問した家で、母親を殺害後に強姦し、傍らの11カ月の乳児の首を絞めて殺害したとされる事件だ。最高裁は「冷酷、残虐で非人間的だ。死刑は是認せざるを得ない」と結論づけた。

 裁判は大きく変遷した。

 検察側の死刑求刑に対し、1審・山口地裁は無期懲役とし、2審・広島高裁も無期懲役を支持した。しかし、06年最高裁判決は「無期懲役の量刑は不当で正義に反する」として、審理を広島高裁に差し戻した。

 その後、差し戻し控訴審で08年、広島高裁が死刑を言い渡していた。差し戻し審で元少年は殺意を明確に否定する新供述を展開したが、「不自然不合理」と退けられた。事件当時、元少年は18歳になって間がなかった。死刑を回避するか否か・・・・。裁く側がこれほど厳しい判断を迫られる例はあまりない。

 父親の家庭内暴力にさらされたり、母親を自殺で亡くしたりするなど家庭環境も不遇だった。とはいえ、あまりにむごい状況を見れば、死刑は当然と思う人も少なくあるまい。今同様の事件が起これば裁判員が裁く。何が極刑選択を左右するのか。判決が投げかけた意味は重大だ。

 結果的に死刑の結論を支持した最高裁判決は、少年事件における厳罰化の流れを決定づけるだろう。

 最高裁は83年、死刑適用の指標として、いわゆる「永山基準」を示した。被害者の人数や殺害方法の残虐性、被告の年齢など9項目を挙げ、総合的に考慮してもやむを得ない場合に死刑の選択が許されるとした。特に重視されてきたのが被害者の人数だ。83年以降、少年による「2人殺人」で死刑が確定するのは今回が初めてになる。少年事件では厚生可能性にも重きがおかれてきたが。その様相も変わるだろう。

 ただし、最高裁が厳罰化の方向だけを打出したと見るべきではない。今回、宮川裁判官が反対意見を述べたことに注目したい。死刑の選択に当たって、最高裁の中で意見が割れるのは極めて異例だ。

 宮川裁判官は、差し戻し控訴審で出された2人の専門家の鑑定書などを基に、元少年の精神的な成熟度が18歳を相当程度下回っていた可能性に触れ「その場合、死刑判断を回避する事情が存在するとみるのが相当だ」と主張し、さらなる高裁での審理を求めたのだ。

 凶悪事件を起こした少年に対して社会がどう臨むのか。死刑制度の議論と合わせ、国民一人一人が難しい問題に向き合う時代がきている。(社説から)

《18歳成人が検討されている時代だ。18歳の成熟度を云々して斟酌が必要なら、18歳成人論は根本から成立しなくなる。また、裁判に弁護士がいなければ裁判として成立しないことは理解できるが、どのように理由をつけようとそれが「屁理屈」でしかない弁護をすることに、弁護士としての矜持は持たないのだろうか。夫人を殺した上、死体を陵辱「死体を辱めることは強姦ではなく『死姦』になるが」し、なおかつ、抵抗することもできない乳幼児まで殺しているのだ。この2人の殺人、陵辱行為の何を弁護することができるのか。永山基準があるが、殺した人間の数は問題ではない。元少年は殺意を途中で否認したようだが、単に死刑を免れたいためだけだろう。》

 21日、ノンフィクション作家の佐木隆三が寄稿している。(抜粋)
 差し戻し控訴審(第4審)で大弁護団が編成された。著名な死刑廃止論者を中心とする弁護活動が、被告に幸いしたかどうかも疑問である。むしろ世論を敵に回したといえる。

 その典型が「母体回帰ストーリー」で、弥生さんを殺害後に姦淫したのは、自分を母の胎内に回帰させるん母子一体化の実現・・・・との主張だ。これは「被告の新供述」と弁護団は主張するけれども、法律の専門家として信用に値するかを真剣に検討したのであろうか?

 このような「新供述」に依拠した弁論を聞かされる方はたまらない。少なくとも弁護人たるものが「そんな言い分は通用しない」と叱りつけるべきであり、被告の言い分を垂れ流す弁護活動など有害無益なのだ。

 そういう意味で私は弁護団を批判せずにいられない。あなた方は「新供述」を垂れ流すことで、被告を窮地に追い込んだ。その責任を取ることなく、今後どのような便宜活動を続けるつもりなのか。

 敢えて問いたい。あなた方の弁護活動が被告を死に追いやった可能性がある。それを反省することなく「正義」を振りかざすのであれば人間性のかけらもないような気がする。

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