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2012年2月24日 (金)

「君が代条例」職員全員起立斉唱(大阪府立港高)

 毎日新聞(2/24)から、《 》内は私見。

 君が代の起立斉唱を義務づける大阪府の条例施行後、初めての府立学校の卒業式が24日、府内32の高校で行なわれた。府教委は今年1月、全教職員約1万3000人に起立斉唱を求める職務命令を出し、府議会では「同じ職務命令に3回違反すれば分限免職」とする教育基本条例修正案が提案された。「今回は形式的に起立する」「公務員は法令に従うべきだ」。教諭や校長は複雑な感情を抱いて式に臨んだ。

 午前10時、大阪市港区の府立港高校で卒業式が始まった。開始直後にあった君が代斉唱では、出席した教職員全員が起立。3年生266人が卒業証書を受け取った。

 ある府立高校の50代男性教諭は、これまで一度も起立斉唱をしたことがなかったが、思い悩んだ末に起立することを決めた。3年生の担任。君が代と戦争を巡る歴史を学んだ経験から、不起立を貫いてきた。2月初旬の職員会議。校長から起立斉唱するよう命じられたが、「命令で人の心まで奪うことはできない」と公然と反発した。しかし、今回は「式では担任した生徒の名前を心を込めて読み上げ、送り出すことに集中する」と決めた。「今回は形式的に起立する。ほかにも自分の思いを表す場はある。おかしいことはおかしいと訴えていく」と語った。

《おかしな弁解だ。「形式的な起立」を他人が見て、それが形式的か追従か、同意してか、崇拝してかは判別できるものではない。それに自分の思いを表す場はほかにもあると考えるのなら、最初から起立して歌えばいいことだ。自説を曲げて命令に従うことは「変節」あるいは「転向」であろう。戦前・戦中の治安維持法で検挙され、警察の拷問に堪え命を落としてまで自説を曲げなかった人たちがいることも、『戦争と君が代』を学んだ時に同時に学んだはずだ。職を奪われてもなお曲げない信念ではなかったのか。「今回は形式的に起立する」は、すでに「心は奪われた」も同然だ。そんな薄っぺらな信念で抵抗を続けていたのかと思うとお笑いだ。》

 大阪府の府立学校の卒業式は、定時制高校や特別支援学校も含め計212校で3月中旬までに順次行なう。府教委は各校に起立状況を文書で報告するよう求めており、起立しなかった教職員は戒告処分とする方針だ。

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