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2012年1月27日 (金)

ドイツ若者5人に1人アウシュビッツ知らず

 毎日新聞(1/27)から、

 《日本の若者にもアメリカと戦争をしたことを知らない人間がいることを考えれば、歴史の風化はじわじわ進んでいるのだろう。広島を地図の上で指し示すことができない若者もいるくらいだ。ドイツばかりを笑ってもいられまい。》

 ナチス・ドイツが多数のユダヤ人を密室に閉じ込め毒ガスで殺害したポーランド南部のアウシュビッツ(ポーランド名・オシフィエンチム)強制収容所について、ドイツの若者の5人に1人が「知らない」と回答したことが分かった。戦後、ドイツでは学校教育の場などで繰り返しナチスの犯罪について教えてきたが、戦後70年近くが経過し、風化が進む現状が浮き彫りになった。

 独誌シュテルンが世論調査機関フォルザに委託したアンケート調査によると、ドイツ国内の全回答者1002人のうち、90%はアウシュビッツが強制収容所だったことを正しく答え、特に30歳以上は95%と億率だった。しかし、若い世代の正答率は低く,18〜29歳の若者層の21%はアウシュビッツが何かを知らなかった。また全体の31%は、アウシュビッツが現在のポーランドにあることを知らなかった。

《この半世紀のうちには世界の国情は大きく変化し、特にヨーロパの国境線は変化が激しく、大英帝国の衰退、共産圏からの独立や統合などで第二次大戦終結時からは激変した。ナチスの戦争犯罪の追及の手は現在も続けられ、地球の果てまでも追いつめている一方で、今回の調査のようなエアポケットの現状も生まれてくるのは、日本も同様だろう。》

 ベルリン・ユダヤ人協会のギデオン・ヨッフェ会長は独メディアに「想像を絶する結果だ。アウシュビッツを知らないのは、独裁者ヒトラーを知らないというようなものだ」と述べ、認知度の低さにショックをあらわにした。

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