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2011年11月17日 (木)

フィルムアーカイブって?

 毎日新聞(11/17)『なるほドリ』から、
 女優の香川京子が、日本人で初めて国際フィルム・アーカイブ連盟賞を受賞したが、フィルム・アーカイブ連盟って何をしてるの?

《香川京子といえば、最近コマーシャル(サントリー・グルコサミン)でこれまた懐かしい左右田一平と共演している姿を見ることができた。2人とも昭和一桁の私と同世代の人たちだ。私にとっては二人とも映画スターとしての若い頃の若々しい顔が印象に強い。その顔が一足飛びに時代を超えて慈味溢れる老夫婦の顔で現れたのだ。特に銀幕上の左右田一平の研ぎすましたような男性像は、画面を引き締めて観客を釘付けにしていた。それが今、人間味溢れる老爺になって田園の中で、長年連れ添った妻の横に来てゆっくりと腰を下ろす。記録に残したい一幅の絵だ。》

 フィルム・アーカイブ連盟とは、映画の保存やフィルムなどの修復をする機関のこと。日本の公的機関としては「東京国立近代美術館フルムセンター」(中央区京橋)が代表的。

 フィルムセンター外観
Th_th_280pxmomat_filmcenter Q 映画って保存されていなかったの?

 A そう。保存が難しかった。1950年代前半までは、ナイトレート製フィルムが使用されていた。これは常温でも燃えてしまう性質(可燃性)がある。映画「ニュー・シネマ・パラダイス」(89年)でフィルムが燃えて、映画館が火事になるシーンが記憶にある人もいるだろう。また、当初は映画を後世に残すためにフィルムを保存するという考えがなかった。30年代までの映画は1割、10年代になると0・2%しか残っていないようだ。

 Q そうだったんだ

 A 現在は保存の動きが世界的に定着している。2009年には、日本人が撮影した国内最古の映像「紅葉狩」(1899年)が、映画フィルムで初めて、国の重要文化財に指定された。香川京子は資料約300点を寄贈し、文化財としての映画保存に協力したことが評価され。

 Q フィルムはどんなふうに保存されているのだろう

 A 日本では、フルムセンター相模原分館(相模原市)が最先端の施設だ。収蔵数は16万200缶。過半数が、可燃性フルムの後に開発されたトリアセテート製のフィルム。これは不燃性だが高温多湿に弱く、酢酸(酢)が発生して色が抜けたりする。温度20度、湿度50%では40年で劣化するところ、10度、30%なら10倍に延びるとされ、温度と湿度の管理を徹底している。その後に開発されたフィルムはほとんど劣化の心配がない。

 Q 現在は、映画もデジタルの時代では?

 A そう。最近は撮影も上映もフィルムを使わない映画が増え、先月行なわれた第24回東京国際映画祭でも上映作品130本のうちフィルム映画は3割だった

 Q じゃあフィルム保存は必要なくなるのかな

 A 映画の内容と同時にフィルムそのものが文化財だという考え方もあり、また長期保存という観点では、デジタル映像を保存する光学ディスクや磁気テープは、フィルムに劣るとされている。今後デジタル映画をどう保存するかが課題になってくるだろう。

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