放射線測定器に誤差
毎日新聞(11/18)から、
東京電力福島第1原発事故を受け、福島県内の小学校や公園など600カ所で放射線量を常時監視するために設置された測定機器の性能が、文部科学省の定めた基準に達していないことが18日分かった。同省は機器を納入した業者との契約を同日解除。今後機器を回収し、入札をやり直す。この影響で、10月に予定していた運用開始は来年2月以降にずれ込むことになった。
文科省によると、入札は7月にあり、5社の中から最低価格の約3億7000万円を提示した東京都中野区の通信機器会社「アルファ通信」が受注した。文科省は測定誤差を「上下20%以内」としていたが、機器設置後の10月下旬になって誤差が最大40%あることが分かった。文科省は同社に違約金を請求する方針。同社の広報担当者は「契約解除は納得いかない部分が多い」としている。
《これほど日本中が注目している放射能を測定する目的の機器だ。ちょっとした数字の上下で人心が揺れることになる。報道される数値と自然放射線との関係も説明もないし、測定器の数値が即正確であるとすることにも疑問がある。その辺りの詳しい説明もされていない現状で、誤差範囲上下20%とは余りにも大きい数値だ。A機で上限20%、B機で下限20%の誤差があればAB二つの間には40%の誤差が生じることになる。それでは人心の不安は増幅されるばかりだ。精密機器の加工現場では、1ミリのボルトが0,8ミリでは締めつけることはできないし、1・2ミリでは1ミリの穴には入らない。完全に不良品だ。形のあるものとないものの違いはあるが、投資金額が安いから、で誤差上下20%で発注した方にこそ問題はある。放射能に怯えている住民たちの恐怖が理解できていないのではないか。そうでなくても粗悪品を使った測定結果で戦々恐々の生活をしている人々を安心させるためにも、少々高額でも信頼度の高い測定器の設置を急ぐべきだろう。》
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