« TPP参加問題「わからない」最多4割 | トップページ | 11年版犯罪白書 »

2011年11月10日 (木)

生活保護ってどんな制度?

 毎日新聞(11/10)から、
 生活保護を受ける人が過去最多になった。実は生活保護のことよく知らないのだけれど、どんな制度なんだろうか。憲法25条には「健康で文化的な最低限度の生活」が保障されている。高齢や病気、障害などで働けなくなった。失業して仕事が全く見つからない。貯金が尽きてしまって家賃を払えないなど、そんな時でも最低限度の生活ができるよう支え、自立を後押しするため、1950年に今の生活保護法が制定された。「最後のセーフティーネット」とも言われる。

 Q どのような支援があるの

 A  ①食費や光熱費などの生活扶助
   ②アパートの家賃など住宅扶助
   ③義務教育の教材費などの教育扶助
   ④医療扶助
   ⑤介護扶助
   ⑥出産扶助
   ⑦高校の授業料や技能習得などの生業扶助
   ⑧葬祭扶助
  など、8種類がある。受給者は医療や介護の自己負担がない。住宅扶助や生活扶助には地域や世帯構成によって異なる「基準額」が設けられている

 Q  基準額って?

 A 例えば東京都区内で33歳の夫、29歳の妻、4歳の子どもの3人が暮らす世帯の場合、児童養育加算を合わせた生活扶助17万5170円と住宅扶助の上限額6万9800円の合計24万4970円になる。障害者や母子世帯などには加算もある

 Q 仕事が見つかったら支給は打ち切られるのか

 A 収入が基準額以下であればその差額分が支給され、超えれば支給は打ち切られる。働く能力があるのに理由もなく働こうとしない人は、そもそも支給の対象にはならない

 Q 生活の最後の砦なのに、偏見もあるようだが

 A 収入を申告しない不正受給や、受給者を住まわせ保護費の一部をピンハネするような貧困を食い物にするビジネスがあるからだ。不正受給は09年度で約102億円。3兆円を超える保護費の総額からみれば0・3%と割合は低いが、暴力団が関与する例もあり、防止策が徹底されているとはいえない

《数年前に学校給食費未納問題が取り上げられたとき、全体の学童数に占める未納者の割合の低いことを言い、「騒ぐことでもない」発言もあったが、モラルの問題は数字で片付けられることではない、僅か数名の未納者であっても問題にすることが必要だ。不正受給は、年金問題でもしばしば報道されるように、亡くなった親の年金を何年にも亙ってネコババする悪質な者もいる世の中だ。しかし、今回の貧困を餌にした不正受給がでることを、リスクとして考えるには、日本人の「モラルの喪失」と捕らえては余りに悲しい現実だ。》

 Q 生活保護を受けずに働いているのに、受給者より低収入の人もいるようだ

 A 社会保障審議会の部会が5年に1度、全国消費者実態調査の結果を基に、一般国民の水準と比べて妥当かどうか検証する。来年末をめどに結論が出るが、基準の見直しだけでは根本的な貧困対策にはならないだろう。低所得者層は若者から高齢者まで広がっており、生活保護だけに頼らず「最低限度の生活」を保障するセーフティネットの仕組みが求められている。

|

« TPP参加問題「わからない」最多4割 | トップページ | 11年版犯罪白書 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107998/53211257

この記事へのトラックバック一覧です: 生活保護ってどんな制度?:

« TPP参加問題「わからない」最多4割 | トップページ | 11年版犯罪白書 »