エイズ患者が増えている
毎日新聞(10/13)“なるほドリ”から、
エイズ患者はなぜ増えているのだろうか。厚生労働省の報告によると、3月28日〜6月26日の約3カ月間に都道府県から新たに報告されたHIV(Human Immnodeficiency Virus ヒト免疫不全ウイルス)感染者数は217件、エイズ(AIDS)Acquired Immunodeficiency Syndrome 後天性免疫不全症候群) 感染者数は136件だった。患者数は過去の4半期の中で最多であった。
Q HIV感染者とエイズ患者って、どう違うのか
A エイズはHIVに感染して引き起こされる病気だ。ただし、感染しても免疫不全などのエイズ症状が出るまでには、人によって数年〜十数年の無症状期間がある。この間に感染が分かった人は「HIV感染者」、感染に気づかないままエイズを発症し、体調不良でかかった病気などで感染が判明したケースは「エイズ患者」として数えられる。
《エイズと聞けば思い出すのは先日亡くなった女優、エリザべ・ステイラーの友人でもあったアメリカの人気俳優ロック・ハドソンだ。彼は1985年に同性愛者であることを公にし、同年エイズで亡くなっている。彼が亡くなる前々年の1983年、パスツール研究所はHIVの発見を発表し、世界中が人類が初めて味わう恐ろしい病気に戦々恐々の関心を持った頃のことだ。友人の死にエリザベス・テイラーは85年すぐさまエイズ撲滅運動に参加し、生涯をその運動に捧げた。》
《エイズの感染経路を大別すると》
性行為(コンドームを使用しない膣、肛門、口等による性交)
母子感染(胎内、産道、母乳)
注射針の共用による感染
Q なぜ患者が増えているのか
A HIV抗体検査を受ける人が減り、感染に気づかず他人にうつすケースが増えているとみられる。検査数は08年の17万7156件を境に減少へ転じ、10年は13万930件に落ち込んだ。09年に新型インフルエンザが大流行した際、保健所が対応に追われ、検査窓口や検査数を一時的に減らしたのが原因だと厚労省はみている。
厚労省は、新規感染者の7割を占める20〜30代の男性への啓発に力を入れており、今年はインターネット動画配信サイト「ニコニコ動画」で、タレントのはるな愛らがHIVを語る番組を生放送した。また男性同性間の性的接触による感染が多いことから、同性愛者を支援するNGOと連携して検査を受けるよう呼びかけている。
A 初期に感染が分かれば、薬でウイルスの増殖をある程度抑えられるようになった。適切な治療で通常の生活を送ることができる。コントロール可能な慢性疾患として認識され、病気の恐ろしいイメージが薄れたことも、検査件数が減った背景にあるようだ
Q とにかく早めに検査を受ければいいんだ
A 今でもHIVを完全に取り除く方法は見つかっていない。一度感染すると一生病気とつき合わなければならない。検査も大事だが、感染経路の8割を占める性的接触の際にコンドームを使用するといった予防策が大切だ。
《1000年も2000年も前から存在の知られている同性愛も、現在のように市民権を得て堂々と日陰から表に出てきたことで、性交渉にも躊躇うことなく加速度的に数を増やし底辺を広げていることだろう。コンドームの使用をいくら説いても、男女間の性交渉においてもコンドームの使用は破れた、抜けた、忘れた、で人工中絶が花盛りの状態だ。啓蒙は言うだけ野暮というものだろう。エイズにかかれば病気と生涯仲良く暮らせばいいだけだ。》
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