平成21年度 体力・運動能力調査
毎日新聞(10/10)から、
目的 国民の体力・運動能力を明らかにするとともに、体育・スポーツの指導と行政上の基礎資料を売る
調査対象 小学生(6歳〜11歳)
<テスト項目> ①握力 ②上体起こし ③長座体前屈 ④反復横跳び ⑤20mシャトルラン(往復持久走) ⑥50m走 ⑦立ち幅跳び ⑧ソフトボール投げ
調査対象 中学生〜大学生(12歳〜19歳)
(中学12〜14歳、高校全日制15〜17歳、高校定時制15〜18歳、高等専門学校(男子)18・19歳、短期大学(女子)18・19歳、大学18・19歳)
<テスト項目> ①握力 ②上体起こし ③長座体前屈 ④反復横跳び ⑤持久走 ⑥20mシャトルラン(往復持久走) ⑦50m走 ⑧立ち幅跳び ⑨ハンドボール投げ
※持久走と20mシャトルランは選択実施
調査対象 成年 (20〜64歳)
<テスト項目> ①握力 ②上体起こし ③長座体前屈 ④反復横跳び ⑤ 急歩 ⑥20mシャトルラン(往復持久走) ⑦立ち幅跳び
※急歩と20mシャトルランは選択実施
調査対象 高齢者(65〜79歳)
<テスト項目> ①ADL(日常生活活動テスト) ②握力 ③上体起こし ④長座体前屈 ⑤開眼片足立ち ⑥10m障害物歩行 ⑦6分間歩行
調査実施期間 平成21年5月〜10月
65歳以上の高齢者の体力や運動能力の向上が顕著になってきていることが、文部科学省が公表した10年度体力・運動能力調査で分かった。テストの合計点数は、調査開始の98年度以降ほぼ右肩上がりの増加を続けている。健康意識が高まり、運動する高齢者が多くなっていることが背景とみられている。
高齢者を対種にした体力テストでは、上記の6種目について調べ、60点満点で評価。10年度の男女の合計点は、65〜69歳、70〜74歳、75〜79歳の各年齢区分で33・61〜41・32点となり、98年度よりも3・38〜4・06点上がった。
98年度から増加が目立つのは開眼片足立ちで、65〜69歳の男子が69・55秒から85・64秒に、同女子も65・90秒から85・21秒に向上。6分間歩行も男子が28・95m伸びて617・29m、女子が21・91m伸び、570・36mとなった。
一方、小中高生の体力・運動能力も向上傾向が顕著になってきた。各年齢層の代表値とする11歳(小学生)、13歳(中学生)、16歳(高校生)の体力テストの合計点は、98年度以降で男女のいずれの年代も最高となった。
同省は00年にスポーツ振興基本計画を策定。体育の授業改善などに力を入れており、近年の向上傾向の一因とみている。順天堂大の内藤久士教授は「教員らが危機感をもって長い時間をかけて取り組んできた成果が出てきた」と分析している。ただ、体力水準がピークの85年度に比べれば依然低い水準だ。
また、20〜64歳の成年について、学校時代の運動部での活動経験と体力・運動能力との関係も分析した。中学・高校で運動部での活動を経験した人は、経験しなかった人に比べて最大で20歳ほど若い人と同じ程度の体力があることが分かった。
体力テストの合計点(60点満点)の平均値は、男子は40〜44歳の中学・高校の運動部経験者(35・85)が、25〜29歳の未経験者(35・43)を上回った。また、女子も45〜49歳の中学・高校の運動部経験者(36・17)が20〜24歳の未経験者(34・67)より高かった。
文科省は「継続的な学校時代の運動部での経験が、その後の運動・スポーツ習慣につながり、生涯にわたって高い水準の体力を維持するためには重要だ」と分析している。
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