富士山を世界遺産に
毎日新聞(7/28)から、
《山本作兵衛の筑豊炭坑を描いた記憶遺産、小笠原諸島、平泉と世界遺産登録が続いた。1992年、戦後の「フジヤマ」と「ゲイシャガール」で世界に名の知れた富士山を鼻高々に自然遺産登録リストで提出したが、そのとき既に山は産廃やゴミが散乱し、環境保全対策の遅れは山を知る海外の人からは全く評価されなかった。当時、アルピニストの野口健はヒマラヤに登ったおり、「ヒマラヤを富士山にするつもりか」とまでいわれた日本人登山隊のマナーを指摘された反省から、富士山の浄化を始めて10年以上が経つ。その後屎尿対策として「うんこ持ち帰り」の検討などもあったが、今のところバイオトイレで経過を見ている状態だ。いずれにしても、自然遺産としての富士山登録は諦めざるを得ないのが現実だ。》
2007年1月31日に目先を変えて富士山を文化遺産として記載した暫定リストがユネスコ世界遺産センターに提出されていたが、今回改めて山梨、静岡両県が27日、近藤文化庁長官に推薦書原案を提出した。長官は「できるだけ早期の登録を目指したい」と述べた。
文化庁を訪れた山梨県の横内知事は「節目の日を迎え、嬉しく思う」、静岡県の岩瀬副知事は「日本全体の復興のシンボルとなるよう一生懸命取り組んで行きたい」と話した。
原案を基に国は推薦書を作成。来年2月までに国連教育科学文化機関(ユネスコ)へ提出する。登録実現は早くて13年6月ごろだ。
富士山の世界遺産登録を巡っては、自然遺産登録の国内選考で、ごみの不法投棄や環境問題などを理由に落選した経緯がある。
《大震災で世界の耳目を集めている日本だが、お涙頂戴の「復興」の幟を立てて世界遺産登録の運動をするのはやめてほしいものだ。》
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