「温泉トラフグ」デビュー
毎日新聞(7/20)から、
本格出荷第1号として
地元すし店に届けた
「温泉トラフグ」を
水槽から出す研究会会員
栃木県那珂川町馬頭
「大八寿司」で
海のない栃木県を「トラフグ」の産地に——。栃木県那珂川町で08年11月から研究してきた温泉水による養殖トラフグの本格集荷が20日、始まった。研究グループの代表、野口勝明さん(54)は「4年間研究してきて、甘みと歯ごたえは海水養殖以上です」と自信たっぷりだ。
トラフグ日本海.東シナ海.瀬戸内海系群
(水産庁 2009年)

《わが国で獲れる天然トラフグの水揚げ量は年々減少傾向にあり、
いずれ将来的にも養殖による、需要の必要性は高まってくる》
那珂川町は、過疎に悩む県北部の山間の人口約5万人の町。町出身で、水質や土壌などを調べる会社を経営している野口さんは、町で湧き出る温泉水の塩分濃度が生理食塩水に近いことを発見。魚の養殖を思いついた。
08年11月、県水産試験場や宇都宮大農学部の技術支援を受け、地元企業等とともに「那珂川町里山温泉トラフグ研究会」を結成。養殖に乗り出した。ユニークな試みが話題を呼び、全国から約700人が視察に訪れた。
課題は、塩分の濃度が海水より低いため、味が水っぽいことだった。しかし、塩分の濃い水に短期間入れて鍛える「味上げ作戦」などの試行錯誤でクリア。実用化のめどをつけた。
利点もある。海水より塩分が薄いことで、トラフグが塩分調節に余分なエネルギーを使わずに済むため「海水養殖」より半年ほど完成が早いことだ。価格も、1キロ当り約3500円と「海水養殖」より約500円安く抑えられるという。
20日朝、廃校になった小学校の教室につくったプールで養殖された生きのいいトラフグがトラックで運び出され、午前10時ごろ、同町の「大八寿司」に到着。新調した「温泉とらふぐ」と書いた旗が掲げられる中、「味は本物」と店長の佐藤さん(63)は太鼓判。
この日は町内の計3店舗に16匹を納めた。12月からは毎月約1000匹を県内の飲食店等を中心に安定的に出荷できる見込みだという。
| 固定リンク


最近のコメント