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2011年4月 9日 (土)

花見の宴はご遠慮願います

  満開の昨日はお釈迦様の日、甘茶で桜見物と洒落ればいいのだが、酒と喧噪がつきものの昨今の桜見物。例年なら東京上野の山は夜ともなれば酒とゲロの臭気と喧噪、大喧嘩の怒鳴りあい、がなり立てる歌が乱れ飛ぶのだが、都知事がチラと漏らした自粛の一言が、これも風評よろしく自粛自粛の大合唱に様変わりした。節電で夜間照明もなく、夜桜の下で酒が飲めない、大騒ぎできないのなら、仕方ない明るい昼間にでもひっそりとやるしかない、今年は本当の意味で桜の花を愛でるための花見ができそうだが・・・・・。

 毎日新聞(4/9)から、要約と《 》内は私見。
 「被災地のことを考えれば、飲んで騒ぐのは不謹慎」と各地に広がった花見自粛ムード。その後「消費の冷え込みは復興支援にならない」との世論が高まり、東京都内の各所は遅ればせなが例年の賑わいを見せてきた。満開の花の下、被災地に思いを馳せながら杯を重ねる人たちの姿もある。

《酒飲みには嬉しい反動だ。酒が飲めるぞ、飲めるぞ、酒が飲めるぞ、だ。》

 毎年100万人以上で賑わう「千代田のさくら祭り」。都内有数の人気スポットが含まれ3月25日から10課間程度の開催予定だったが、先月14日に早々と中止を決めた。

 見所の一つ、靖国神社では、桜の木の下などに「東日本大震災に鑑み花見の宴はご遠慮願います」と書かれた立て看板が設置されている。毎年立ち並ぶ露天の姿はない。

《酒はなくても花見弁当でも持ち寄れば、明るい時間にも立派にさくらを愛でることはできる。或いは酒を飲んでもばか騒ぎしなければ誰からも咎めだてされる筋合いのものではないはずなのに。酒が入ると何故か、酒飲みはばか騒ぎが決まった筋書きのようになる。》

 7日昼、境内では会社員の男性(37)が同僚とコンビニ弁当を食べていた。「今年は夜の花見はしないと思う。節電で飲食店の看板も電気が消えているので、仕事が終わったら早く家に帰ろうと思ってしまう」。仕事途中にさくらを眺めていた会社員の男性(50)は、「被災地に支店があり、会社の花見は中止になった。新入社員歓迎会もひっそりとやっている。出資が減るのでありがたい面もあります」と苦笑した。

 《幹事が場所取りで苦労することも逃れられたろう。》

 自粛ムードを呼び掛けた都知事に対し、蓮舫・節電啓発担当相は4月1日に「権力により社会活動を制限するのは最低限にとどめるべきだ」と反論した。これに呼応するように岩手県の酒蔵3社は2日から、動画サイトのユーチューブに「被災地以外では普通に花見をしてもらう方がありがたい」と蔵元や杜氏が呼び掛ける動画の投稿を始めると、映像は8日までに約42万回再生されたという。「南部美人」蔵元の久慈浩介氏(38)によると、「動画の反響は、『飲酒自体が不謹慎』との声もいただいたが、殆どが賛同で嬉しかった。日本酒には人の心を癒す力がある。東北のものを買って食べて、中長期的に支援をお願いしたい」と話す。

《飲んでくれ、と言われて尻ごみする飲んべえはいない。飲める飲めるで飛びついてくるのは当たり前だろう。人の心を癒す力がある反面、人から自制心を奪い、駄目にする力もそれ以上にある。さくらを愛でるのに静かに酒を飲むことができれば何も自粛を呼び掛けることもない。》

 上野公園では5日以降、東京都が立てた宴会自粛を求める看板を順次撤去した。「自粛の趣旨が周知されたため」と説明し、夜間照明は控えているが、日中は花見を楽しむ人たちでごった返している。

 《花見にきている酒飲みたちは、「買いものをしたり、酒を買って飲むのは回り回って消費税で被災地への支援になる」と屁理屈も口にできる。》

 「震災の復興は長期戦になり、今だけ自粛して被災地のことを忘れてしまうのが一番よくない。普通の生活をしながら心にかけ、役立てることは何かと考え続けていくことが大切ではないでしょうか」とは経済ジャーナリストの荻原博子の言。

《さあ、酒飲みたちよ、強い味方がいたようだ。飲めるぞ、飲めるぞ酒が飲めるぞ。》

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