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2011年4月22日 (金)

どこまで不安を煽るのか

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レンゲ草



 毎日新聞(4/22)から、
 市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」(村上久子代表)は福島第1原発事故を受け、福島県など4県の女性9人の母乳を民間検査会社で分析した結果、千葉、茨城両県の4人から1キロ当り最大約36ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表した。

 生活協同組合の組合員から3月下旬に母乳の提供を受け、千葉県柏市の女性から1キロ当り36・3ベクレル、茨城県守谷市や同県つくば市の女性3人から31・8〜6・4ベクレルの放射性ヨウ素を検出した。福島県と宮城県の女性は、不検出か検査中という。

《「不検出か検査中」とは一体なんだ。そんなあやふやな調査途中での発表の必要性があるのか。それほど不安を煽って風評の後押しでもするつもりか。石原都知事の浄水場の検査発表以来、一気に放射性物質に対する過剰反応が広がり、マスコミも危険を煽り立てた。乳児に使用してもいいと説明までした水道水だが、風評はとどまる所を知らない勢いで根深く浸透し、未だに首都圏ではミネラル水は店頭では購入不可能な状態が続いている。》

 厚生労働省は、母乳に含まれる放射性物質の安全基準を設定していないが、検出した数値は水道水に関する乳児の摂取規制値(1キロ当り100ベクレル)以下で、同省母子保護課は「健康への影響を心配するレベルではない」と話す。

《初期に使用していた放射線量を表すのにシーベルトを使用していたが、いつの間にかそれはベクレルの取って代わり、知らされる方は一層訳が分からなくなる。
  ベクレル  は原子が放射線を出す能力
  シーベルト は人間が放射線を浴びた時の影響を表す単位 で
   45、450ベクレルで1ミリシーベルトになる。

  国際放射線防護委員会(ICRP)の安全基準によると、人間は年間で50ミリ(2007年の勧告では20〜100ミリシーベルトの範囲なら健康に影響はないとも言われている)シーベルトが目安とされている。
  これを1日当たりにすると、
        約 0、137ミリシーベルト
        約 6、226ベクレルとなる。

 これを現在話題の1キロ当り15,020ベクレルのヨウ素が検出されたホウレンソウを1人で100グラム食べた場合、
  15,020÷45,450×0・1=0、033ミリシーベルトとなる。
 このホウレンソウを毎日400グラム食べ続けても問題はないことになる。》

  一方、枝野幸男官房長官は21日の会見で、検査結果について「過度な心配をしなくても大丈夫な状況だと判断しているが、お母さま方は心配だと思う。念のため、政府としても一定の調査を行う必要がある」と述べ、厚労省に調査を指示したことを明らかにした。具体的な調査方法は今後検討する。

 また、遅きに失することだが、原発事故の会見を、25日から一本化するとの方針を明らかにした。これまで東京電力、経済産業省原子力安全・保安院、原子力安全委員会、政府などが入れ替わり立ち替わり出てきては錯綜する情報が流され、説明の食い違いなどの問題が指摘されていたが、今後は細野首相補佐官が、政府と東電の事故対策統合本部で事務局長を務めている関係から、「私が統合本部として情報を整理し、それぞれの担当部門に報告してもらう形にする」と説明。会見場所は東電本店とする方向で調整している。
 

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