秋葉原無差別殺傷の加藤被告に死刑
毎日新聞(3/25)から、
2008(平成20)年6月8日、東京・秋葉原で7人が死亡、10人が負傷した無差別殺傷事件で、殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大被告(28)に対し、東京地裁は24日、求刑通り死刑を言い渡した。
村山浩昭裁判長は「人間性の感じられない残虐な犯行で日本全体を震撼させた。被告の危険な性格や行動は根深く、更生は著しく困難」と述べた。弁護側は控訴する方針という。
《事件当時の凄まじい現場を思い返しても、職業柄とはいえ、弁護士側が控訴する行為は理解不可能だ。あくまでも精神疾患を持ち出したいのだろう。参照「秋葉原事件」08/06/ 》
被告は捜査段階から起訴内容を認め、責任能力の有無が主な争点だった。弁護側は「被告は事件の記憶がほとんどなく、何らかの精神疾患がある」と心神喪失か心神消耗を主張したが、判決は「意識障害は認められない」として完全責任応力を認めた。
また「携帯サイトの掲示板の嫌がらせにやめてほしいと伝えたかった」との被告の説明を主要な動機と認定。事件直前に職場で作業着が見つからず職を失うと勘違いした点も事件の契機と認め「家族、友人、仕事を失い強い孤独感を感じたことが背景にある」と述べた。検察側が指摘した容姿への劣等感や交際相手がいないことの悩みには言及しなかった。
弁護側が「現在は事件を後悔しており更生は可能」と死刑回避を求めた点については「更生の可能性が全くないとは言えない」としたものの「死刑を回避する理由にはならない」と退けた。
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