反則、警告だらけのサッカー
毎日新聞(3/4)から、
以前にも書いた。サッカーを好きになれない最大の原因が反則の多さにあることを。健常者にはある両手は原則使わないことになっているが、見ていると、手や足は相手の動きの邪魔をするためについている、いわゆるサッカーでは反則するために両手があるようなものだ。競技の質は異なるが、トラックやスピードスケートのスタートラインで少しでも動くとファウルをとられ2度重ねると失格となり、その後競技に参加することも許されない。ところがサッカーは反則をすることに運動選手としても矜持の持ち合わせはないようだ。避けられない場合もあるだろうが、何度でも、いつでも、どこでも反則を繰り返す。それほど足に加えて手も使いたいのなら、手のない人の真似をしていないでルールを変更し、思う存分両手が使えるようにすればいい。
今日の記事は、サッカーの所要時間90分が、その反則や警告で実際のプレー時間は60分にもならないことに問題提起している。
J1が54・5分、J2が51・1分──。サッカーのJリーグは昨季も実際のプレー時間「アクチュアル・プレーイング・タイム」が90分の試合にもかかわらず、60分にも満たなかった。これを伸ばすことが新シーズンの目標となる。
アクチュアル・プレーイング・タイムは、実際にプレーが行なわれた時間を指し、反則の後にフリーキックで再開するまでの時間や、ボールがピッチから外に出た後にゴールキックやスローインなどで再開するまでの時間は省かれる。短いほど試合の連続性を欠いており、試合への興味がそがれる原因になる。
日本サッカー協会審判委員会によると、J1平均は08年が54・2分、09年は55・9分、J2は08年が52・0分、09年が52・7分で、10年はいずれも短くなった。松崎康弘委員長は「昨年の大方針は、選手の手を使った反則を正しく取ることだったが、最初は厳しくし過ぎたため(反則が増え)、プレー時間が短くなった」と分析する。だが、終盤戦になるほどプレー時間は長くなってきたという。
プレー時間を長くするには、選手がコーナーキックなどで素早く試合を再開することに加え、審判側が選手の接触プレーに対し、安全面を考慮した上で過剰に笛を吹かないことも求められる。遅延行為による警告数はJ1が09年の76から10年は66に減った一方、J2は86から116に増加。異議による警告数はJ1、J2とも増えており、プレー時間を長くする余地は十分にある。
算出方法に違いはあるが、スペインリーグではアクチュアル・プレーイング・タイムが60分に達するとのデータもあるという。
松崎委員長は「今季も『手』の反則にキチンと対応することに変わりはないが、同時に、試合時間を短くするような行為を減らせるようにした」と話している。
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