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2011年3月29日 (火)

原発事故報道 被害 - 5 -

 世も末の有様だ。日本人得意の付和雷同と島国根性だ。毎日々々各局から雑多に流される原発事故報道は、人心を攪乱し惑わせるばかりで、ついに同情と排斥に排他、諸刃の剣のような現実が発生している。所もあろうに、原発のある足元で。

 毎日新聞(2/29)から、《 》内は私見。
 福島第1原子力発電所の事故に伴い避難した人たちが、放射線量を確認するスクリーニング検査で「異常なし」とする証明書を提示しなければ医療機関で受診できないケースがあることが分かった。避難所に入所する際、スクリーニング検査を事実上義務付けられるケースも出ている。専門家は「非科学的な偏見による過剰反応だ」と指摘している。

《テレビに専門家を招いて如何に詳しく解説しようと、詳しくすればするだけ理解不能な専門知識を必要とし、口にされる数字の大きさに肝を冷やす。規制値の何万倍、何千倍との表現は、人体に害はない、と説明されても一度恐怖心を抱いた大衆の耳には、増幅されて恐怖心を増すことになるだけだ。大衆にとっては専門的な数字など知らなくてもいいことだ。最終的に人体に影響があるか無いかだけでいい。原発直近では作業に従事する人たちは死を賭して努力してくれている。狭い湾内の放射線物質が高ければ、専門家集団が対処すればいい。湾内の汚染した魚を漁する人もいないし、口に入れるバカはいない。放射性物質など大洋に出れば浜辺の砂の一粒と変わらない。乳児の水道水も真っ先に東京で問題になったが、これだって発表された数値は、赤ちゃんが1000リットル(1トン)飲んだとすれば規制値のその値になる、ということで何の問題もない数値なのに、首都圏からはミネラルが消える狂気の騒動が発生している。如何に報道被害が広がり、それとともに恐怖も浸透していったかということだ。ましてホウレンソウなど野菜に至っては、洗って食べれば全く問題ない数値なのに、野菜を洗う時間が惜しいのか、洗わずに食べる人間たちが多いのか、生産地では返品の山になっているという。》

 原発から半径20〜30キロの自主避難促進区域にある福島県南相馬市原町区から福島市に避難してきた会社員男性(49)は24日、市内の医療機関で8歳の三女の皮膚炎の治療を断られた。理由はスクリーニングの証明書がないこと。市販薬で何とかしのいだが、彼は「ただでさえ不安な避難生活だ。診療を断られたことが、どれだけショックだったか」と話す。

 福島県は13日、圏内13カ所でスクリーニング検査を始めてた。17日からは、その結果を記した県災害対策本部名の証明書も発行している。しかし、本来は個人が自らの放射線量を知って安心するために行なわれる検査の証明書が、避難してきた人が受け入れてもらうためのお墨付きになっている実態がある。

 南相馬市などから約1300人が避難している福島市の「あづま総合運動公園」の避難所では,17日から入所の際にスクリーニングの証明書提示を求め、証明済みの目印にバッジをつけることになった。避難者が一時帰宅した際には再入場時にも検査を求めており、出入り口には説明文が張り出されている。

 避難所の担当者は「他の避難所から不安がる声が多かったため始めた。疑心を事前に摘み取るために必要だと考えている」と説明する。収容人員の多い他の避難所でも同様にスクリーニング検査を求める所があるという。

 証明書の使われ方について、県地域医療課は「県内外の受け入れ施設から『証明書が欲しい』と求められた。避難される方の利益を考えると証明書は出さざるを得なかった。混乱を招いたが、証明書で利益を受ける人の方が多く、発行を続けざるを得ない」という。

 だが、南相馬市の中心部にある相双保健所の笹原所長は「これまで8000人以上を検査したが、除染を必要とする基準値を超えた人はいなかった。南相馬が汚染地域のように扱われるのはおかしい」と憤る。震災後、福島県に入った広島大病院高度救命救急センター長の谷川教授(救急医学)は「原発での特殊な作業に従事する人を除けば、現時点で基準値を超える放射線量が出る人がいるはずがない。必要な医療を受けられないなどというのは言語道断。過剰反応は厳に慎んでほしい」と話している。

《市内で医療に携わる人の知識が素人以下のこの程度では、治療を受けなければならない患者が頼ることができるのは誰なのか。メディアはこの事実を報道することだけか。このような事実が把握できたのなら、緊急状況下の無知による間抜けな失態だ。市民の不安を取り除くためにも即座に撤回させるべく強く働きかけ、「・・・であったが、現在では撤回されて貼り紙(カット写真では福島県都市公園・緑化協会が出している)も撤去された」と記事にできるまで行動してもいいのではないのか。それに現実問題として情報過多だ。その中から必要なものを必要なだけ選択する知恵を各人は学ばないと恐怖心はますます広がって行くだろう。》

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