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2011年2月 6日 (日)

親子カフェ、その後

 毎日新聞(2/6)から、
 《今、親子カフェが大繁盛だという。先に 参照 親子カフェとは 07/07 で取り上げたが、都会の主婦の井戸端会議のできるカフェだ。子どもには母の手料理の代わりに黙って座れば「はい、どうぞ」で食事ができ、親は酒が飲める。子どもにとって家庭とは一体何だろう。ひと月ふた月に一度程度の手抜きなら理解もできるが、毎日が外食なら繁盛するのも当然と思える。》

 子どもは遊び、親はゆっくり食事を楽しめる「親子カフェ」「キッズカフェ」と呼ばれるレストランが急増している。安心な食材を使い、遊び場や玩具、絵本で子どもを飽きさせない工夫が、親たちの心を掴んでいるようだ、という。

 東京都大田区の「スキップキッズ」雪谷店。母親と入店した5歳前後の子どもたちは、注文が済むや店内の遊具に群れ集まる。ポールプール、ジャングルジム、2,3歳の子どもたちは買い物ごっこや料理の真似ごと。
 
 2歳の娘を連れ、ママ友ときた女性(33)は「普通のレストランに行っても、親は交代で子守り、冷め切ったご飯しか食べられない。ここでは親も子もゆっくりできるのが嬉しい」と話す。また、幼稚園の母親仲間と訪れた女性(44)はワインを注文。「子どもを預けて飲み会に行くのは難しい。ここはお酒を飲む人も結構いて、気兼ねなく楽しめる」とグラスを傾けていた。

《日中の話なのか、夕刻、夜なのか、分からない。まさか日中から子ども連れで飲む酒ではあるまい。夕方か夜なら幼稚園児や乳幼児に必要な睡眠時間をどのように考えているのだろう。これが毎日ではないだろうが、これで子育てが大変、とは言えないだろう。》

 親子カフェの先駆けといわれるスキップキッズは04年、江戸川区で開業。「乳幼児が思い切り遊べるスペースとその周りで食事ができるスペースが一つになったジャフぇ」を謳う。配膳カウンターを高さ116センチと子どもの手の届かない所にしたり、店内の扉は中心をくりぬいた漢音開きにするなど、子連れ客の安心のため、店内構造や接客に200のルールを設けているという。

 店内では、窯焼きピザや生めんのパスタを提供する。食事代のほか、1〜6歳の子どものみ、利用料として1時間350円、以後30分ごとに150円かかる(食事メニューを注文した子どもは1時間無料)。口コミで人気が集まり、開店4日目から入店待ちの行列ができるほど、都内に四つのチェーン店を開き、後続の業者も時間課金制の営業モデルを取り入れている。各地の親子カフェ情報をネット上で提供する「スマイリーマム」は、10都府県の約60店を掲載中。出店は地方にも急速に広がっているという。

《儲かればそれで良いカフェの料理はピザやパスタだ。そうでなければ回転寿しが今時の乳幼児から子ども向けの食事のメニューなのか。国は食育を叫ぶが、ご飯にみそ汁、漬け物を子どもに食べさせる親は、都会の日本の家庭からは消えたようだ。》

 一方、おふくろの味を心掛けている東京都目黒区の「いいカフェ自由が丘aikata」(アイカタ)は、ブティックの並ぶ駅前商店街にほど近く、隣には保育所を併設、保育所の調理師がシェフを兼ね、日替わりランチは園児の昼食と一緒というユニークなカフェだ(目黒区は自治体として親子カフェを応援し、(アイカタ)は子育てカフェ指定第1号店)。

 取材日のランチは春巻きに五目きんぴら、小松菜と豆もやしのおひたし、きのこと豆腐のみそ汁に白飯。親子が一緒に食事を楽しめる店を目指す。

《本当なら、母親が手作りをしてやるのが一番だが、ピザやパスタよりは余程いい。》
 
 「常連」という40歳の主婦は「献立も店の雰囲気も家庭的で安心。ここは自分もほっこりできる場所」と微笑んだ。2歳の長女と訪れた主婦(41)は「レストランで『動いちゃ駄目、騒いじゃ駄目』と言われるのは子どもも疲れる。ここでは少し動けるスペースがあるだけで、むしろ騒がない」と目を見張る。

《世代の違いなのか「ほっこり」の感情がわからない。それにしても、昔はどこの家庭にもあった「おふくろの味」を死語にする「親子カフェ」に対する認識は、「親子カフェとは」を書いた4年前と何も変わらない。》

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