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2011年1月24日 (月)

国際結婚

 毎日新聞(1/24)『なるほドリ』欄から、
 歌手の浜崎あゆみが米国に住むオーストリア国籍の男と結婚したが、国籍はどうなるんだろう。日本の国籍法では「自分の希望により外国籍を取得したときは、日本の国籍を失う」とされている。このため、結婚相手の国に国籍変更などの手続きをしない限り、日本国籍のままだ。ただ、イランのように、結婚すると自動的に夫の国籍を取得させる国もある。

 Q 国際結婚する時、男女どちらの国の法律に従えばいいのだろうか

 A 年齢など結婚できる要件を満たしているかは、それぞれが自国の法律に従うことになる。日本人なら、結婚できる年齢や重婚の禁止などを定めた民法だ。国際結婚に詳しい榎本行雄行政書士によると、海外で結婚する場合、その国の定める方法で手続きを進め、結婚成立後3カ月以内に、その国の日本公館か日本の本籍地に婚姻証明書を提出する。そうしないと日本では結婚したことにならないんだ

 Q 結婚の方法は国によって違うの?

 A 日本は婚姻届を役所に提出する「届け出婚」だが、結婚は文化や宗教と密接に関係し、各国でさまざまだ。役所で宣誓などが必要な「儀式婚」、教会や寺院で行なう「宗教婚」などがある。米ニューヨークで現地の男と結婚した日本人女性(39)によると、手続きした市役所で一生添い遂げることを宣誓したそうだ。また、バングラデシュ人と結婚した日本人女性(37)は、「イスラム教への入信の手続きが必要であったという

 Q 国際結婚する人ってどれくらいいるのか

 A 09年の人口動態調査によると、夫婦の一方が外国人の婚姻は3万4393件で、結婚全体の約5%だ。30年前は約1%程度だったから徐々に増えている。夫が日本人の場合、妻は中国、フィリピンの人が多く、妻が日本人だと夫は韓国、朝鮮、米国、中国と続いている

 Q 子どもが生まれたら国籍は?

 A 日本の場合、両親のどちらかが日本人なら子どもは日本国籍だ。米国では、米国で生まれた子どもは米国籍だ。国際結婚した日本人女性が米国で出産すれば、子どもは米国籍になるが、日本に出生届を出すときに国籍留保届を提出すれば、日本国籍も失われない。この場合、二重国籍になり、22歳までに本人がどちらかの国籍を選択する

《動植物の世界では、外来種の排除がしきりだが、同じ動物でも人間はテリトリーを越えても例外らしい。その結婚に伴う手続きの面倒さと同様、いや、それ以上に最近とみに話題の多いのが離婚に伴うトラブルの深刻さだ。母親が自国に子どもを連れ戻り、子どもに会えない父親が悲しんで自殺する騒ぎも起きている。「アバタもエクボ」の激情にかられた国際結婚だけはしないことだ。》

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