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2010年12月 2日 (木)

海老蔵、泥酔の果て

 毎日新聞(12/2)から、
 先月29日、法務省による「断酒」の愚かしい記事を書いたばかりだ。それに輪をかけた愚かしい酒飲みが、泥酔して仕掛けたいたずらの仕返しで、顔が歪むほどの暴力沙汰に見舞われて入院した。

 先にモンゴルから出てきて横綱まで張った男が、角界のしきたりを無視し、体調不良の理由で帰国したにも拘わらず、サッカー競技に興じていたことが報じられ、一気に横綱の品格問題が表面化したことがあった。この元横綱も無類の酒飲みで、ある日、酔ったあげくの争いで暴力沙汰を起こし、引退にいたった先例がある。

 かぶき界のプリンスなどと呼ばれ、目ん玉をひん剥く芸が受けているこの男、日頃から酒ぐせの悪い風評が面白可笑しく暴かれている。現時点では殴った男の居所が不明のため、詳しいいきさつは分からないが、いずれにしても、莫迦な酒飲み仲間同士の暴力沙汰のようだ。狭い梨園の世界の中で、無難に所作さえこなせば殆どは名優の名が冠せられ、末は文化勲章がほぼ約束される家系に生まれ、常に話の中心に居座り、周りからは一目置かれて扱われる。若い並みの役者でも有頂天になっていくのは当然のことだろう。梨園とばれる世界そのものも、その昔、出雲阿国が苦労した河原乞食の精神など、疾うに忘れ去った贅沢三昧のきらびやかなうわべの見せ物になり下がったのが、現在のかぶきだ。そこに西洋人の目で世界遺産などというレッテルを貼ってもらって、一層、庶民の文化とはかけ離れた世界になっていくのが現在のかぶきだ。

参照 歌舞伎が世界遺産に登録 05/11/27

 海老蔵は悪評高かった元横綱と良く似ている。体調不良を理由に記者会見を中止し、その夜に仲間内と飲みに出かけているのだ。若手のホープと言われてはいても、年齢はすでに32歳、分別があって当然のオッサンだ。一昨日の「断酒」でも書いたが、この男は今後も酒のことで世間を騒がす事件を繰り返すだろう。

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