就職「超氷河期」、大学を出て専門学校に
毎日新聞(12/18)から、
《超氷河期といいながら、やることは随分余裕のあるのんびりした様子に見える。留年もそうだが、別の学校に再入学するのは留年以上に金が掛かるだろう。働かないで入学金から卒業までの授業料などの工面はどうするのだろうか。ここでも親の細い脛を期待し、親は親でせっせと仕送りすることになるのだろうか。ひょっとして将来、その子どもからも見捨てられ、引き取り手のない無縁仏になる身になることもあるのだが・・・・。せめて子は、必要のない携帯などに掛かる経費や娯楽費などをゼロにして、親の負担を軽くすることにつとめる人間でもいればいいが。》
就職活動で企業の内定を得られなかった大学生が卒業後、専門学校で「就活」に再挑戦するケースが増えている、という。文部科学省の調査では今年度、大学卒業後に専門学校に入学した学生は約2万人で、前年度に比べ4000人近く増加した。専門学校に進むことで、「既卒」ではなく、「新卒」扱いとなり、有利に働くのではとの思惑も背景にはあるという。超氷河期の中で就職先を探す大卒者らを対象に、新コースを設ける専門学校も出てきた。
《専門学校にすれば良いお客さんだ。就職に落ちた普通レベルの元大学生だが、金儲けにはなる。彼らに何らかの手につく職を与えてやれば、新コース設置も役には立つだろう。景気の好転する気配はない。これから大学進学を希望する若者たちも、先を見通せば大学へ進むよりも、優先順位として専門学校を第1志望校に置く方が就職には早道だし、いつまでも親の脛をかじらなくてもいいと思えるが。》
学校法人「大原学園」(東京都千代田区)は今年度から、大原書記学校東京水道橋校(同)で、1年制の「ビジネス専攻コース」を設置した。対象は大学、短大などで就職が決まらなかった学生。再チャレンジを支援しながら、内定後を見据えて、職種別に専門知識やスキルを磨く内容だ。個人面談を重ね、エントリーシート(応募書類)の書き方指導や自己分析、面接練習を繰り返す。
この数年、就活に失敗した学生が専門学校に入学するケースが増えてきたため、開設に踏み切った。17日現在、37人中、35人が内定を得たという。
今春に早稲田大学を卒業後入学し、貿易関連の会社に内定した女子学生(22)は「就活の個別指導が手厚く、役立った。大学ももっと充実した指導をしてほしい」と話す。
《この女、何か勘違いしていないか。就職に失敗したのは大学に責任があるような言いぐさだ。早稲田大学は就職するためのノウハウを教える学校なのか。四年間、何をのんべんだらりと授業を受けてきたのか。大隈重信の建学の精神、学問の独立、学問の活用とはそんなものだったのか。》
同学園によると今年度、首都圏で運営している専門学校17校には大学・短大の卒業生や中退者計1662人が入学(ビジネス専攻コース含む)。14校だった06年度(792人)の2倍を超えた。
堤敦」・広報営業本部長は「『大学の後になぜ?』という声もあるだろうが、学生の評判は良く『手に職を』という専門学校本来の役割に期待が高まった結果だと思う」という。
マスコミやペットビジネス志望者らが集う専門学校「東京スクール・オブ・ビジネス」(東京都渋谷区)でも、今年度の新入生約600人のうち41人が大卒者だった。「例年は20人前後で、就職難の影響だろう。この傾向が続けば、コース新設も検討したい」(事務局)という。
文科省の学校基本調査(速報値)によると今年度、専門学校入学者は26万7077人。うち大卒者は1万9503人で全体の7・3%を占めた。01〜08年度は5%台で推移しており、増加傾向を示している。
全国専修学校各種学校総連合会(事務局・東京都)の菊田薫事務局長は「厳しい雇用情勢が続けば、今後も更に増えるだろう」と話している。
《希望職種は一般事務、と言っておれば何とか就職できた時代ではなくなっている。氷河期と言われて4年、5年年経つ、今年の卒業生の入学したころには厳しい就職難は予測されていた。その間には準備する時間は十分にあったはずだ。ファッションや流行を追いかけるには敏感だが、将来の人生設計には鈍感だ。》
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