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2010年11月19日 (金)

高齢者の足の手入れ

 毎日新聞(11/19)から、
 年とともに増えてくる足の爪などのトラブルは、高齢者が自立した生活を送ることを妨げたり、転倒や寝たきりの原因になることもある。予防と改善を目指す欧州生まれの「フットケア」が、日本でも少しずつ広がってきているらしい。

《加齢で足腰が弱ることは当然のことだが、記事の内容は、普通に言われる筋肉や関節などのことではなさそうだ。記事で取り上げられているのは、親指の巻き爪のことだ。私の親指も子どものころから遺伝から来ているようで、(姉も同じで、よく恨み言を口走っていたものだ。「悪いところばかりお母ちゃんに似ている」と。そして姉は、手術をしたが元の木阿弥でよくならなかった。)私が困ったのは、巻き爪が肉に食い込む痛さを我慢して履く靴と、中で靴と爪が擦れて当たる靴下の先に直ぐ穴があくことだった。》

《通勤の満員電車と爪の痛さからも解放されて、快適な昨今だったが、言われてみれば、確かに巻き爪は強く丸く食い込んで来たように感じられる。ただ、ズック靴が多くなり、革靴は滅多に履くこともなくなったし、現在自立した生活をするのに何の不便もない。》

《気になっているのはここしばらく前から、右足の親指の先端に、縫い針を束にしたもので、突き刺されるような激痛が繰り返し発生し、妻からは「痛風」ではないかと脅かされている。勿論医者嫌いの私は医者の診断を仰ぐつもりはさらさらないため、私にとっての特効薬アスピリンを飲んで済ませている。》

 厚生労働省の03年調査によると、60歳以下の施設入所者の6人に1人が、足の親指が巻き爪になっていたり、周囲の皮膚に食い込み痛みや炎症を起こす「陥入爪(かんにゅうそう)」だった。また、5人に2人は爪が何重にも伸びてきて厚くなる「肥厚爪」があった。

《幸い私は炎症を起こしたこともないし、肥厚爪でもない。》

 足の爪は、立っているときや歩行時、上からの体重と床面からの力の両方を指の先端で支える役目を担っている。転びそうになった際に踏ん張るストッパーにもなっている。痛みがあると歩き方や姿勢が崩れ、腰や膝に余分な負担がかかる。

 陥入爪と巻き爪は、きつい靴をはき続ける、爪を切りすぎる(深爪)など、長年の生活習慣が原因の場合が多い。痛みや炎症があれば皮膚科医などに看てもらった方がいい。悪化すると、手術が必要なこともある。

 4年前から週1回、フットケア外来を開設している東京医科歯科大の高山かおる医師によると「最近は手術をしなくてすむさまざまな治療法がある」という。代表的なのは、爪の横にプラスチックチュブを差し込み痛みと炎症を和らげる「ガター法」や、アクリル樹脂を乗せて深爪状態になった部分を補う「アクリル人口爪療法」がある。爪の先端2カ所に穴をあけ特殊なワイヤを通して巻き爪を治す「超弾性ワイヤー法」も注目されている。

《最後の超弾性ワイヤー法は、たまたま、先日あるテレビ局で紹介しているのを見かけて知った。》

 一方、肥厚爪の原因は白癬(水虫)や深爪、外傷が原因といわれる。ただし「白癬は治療できるが、それ以外は厚くなった爪を削るほかない」(高山医師)という。

 フットケアへの関心は、糖尿病の人に対しては、合併症による足先の壊死(えし)などを起こさないために保険適用され、広がり始めている。しかし、高齢者については、要介護状態になるのを防ぐ効果が注目されているものの、多くの医療・介護施設や在宅介護の現場では爪のケアまで十分目配りできていないのが現状だ。

 そうした中でも、欧州にならい認定資格制度を設け、専門家を養成する民間団体がある。(後略)

 では、足のトラブル予防に大切なのは何か。高山は「靴の選び方が最も重要」と強調する。足の関節は変形しやすく、靴の形そのままの足になりがちだ。せっかく厚い爪を削っても、靴で押され続ければ、根治するのは難しい。(中略)足を清潔に保つことはもちろん、日々の歩き方や筋力アップにも心を配りたい。

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