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2010年11月10日 (水)

朝鮮学校ってどんな学校?

 毎日新聞(11/9)『なるほドリ』から、

 高校無償化制度の対象に決まった朝鮮学校ってどんな学校なんだろう。日本の小中高校に当たる初・中・高級学校のほか、東京都内に大学校があり、修業年限は日本と同じ6・3・3・4年制になる。東京などには幼稚班と呼ばれる付属の幼稚園を併設した学校もあり、計約8800人が学んでいる。このうち、無償化制度の対象になる高級学校は10都道府県に1校ずつあり、計約1800人が学んでいる。

 Q 通っているのは?

 A 朝鮮半島出身者をルーツに持つ在日朝鮮人だ。北朝鮮と関係が深い在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の支援を受けた学校なので、朝鮮籍ばかりと思われ勝ちだが、学校によっては韓国籍が半数以上を占め、わずかだが日本国籍の児童・生徒も通っている。

Q じゃあみんな朝鮮語と日本語のバイリンガルなんだな

 A そうだ。ただ、朝鮮学校内では授業だけでなく休み時間も含めて朝鮮語しか使えない。また、バイリンガルといってもみんな日本で生まれ育ち、家庭ではほとんど日本語を使っているので、元々朝鮮語が上手だったわけではなく、入学して初めて覚える児童も多い。

 Q でも、なぜ朝鮮語も話せない朝鮮人が大勢住んでいるのか

 A 日本は1910(明治43)年に日韓併合条約を締結し、朝鮮半島を植民地にした。経済的理由などで半島から多くの人が移住した。また、日中戦争の長期化などで日本国内の労働力が不足すると、政府が朝鮮人を徴用して日本に連行し、軍需工場などで強制的に働かせた。1945(昭和20)年の日本の敗戦で、植民地支配から解放されると多くの朝鮮人が帰国を急いだ。様々な理由で帰れなかったり帰らなかった人たちもいた。その人たちが定住を選び、子どもや孫ができ、朝鮮語が話せない若い世代が増えた。

 Q 朝鮮学校が誕生したのはいつ?

 A 戦後直ぐ、日本に残った人たちが在日本朝鮮人連盟(朝鮮総連の前身)を創設し、子どもに母国の言葉と文化を学ばせるために各地に学校を作った。ただ、朝鮮学校での政治教育を警戒したGHQ(連合国軍総司令部)の方針で日本政府は当初、日本の学校への就学を強制した。今回、高校無償化の対象と決まるまでには「教科書に反日的な記述がある」などと反対があったが、朝鮮学校の歴史は誕生から今に至るまで苦難が続いているのだ。

《これまで朝鮮半島の歴史について、少しはかじってきたが、日本国内の朝鮮学校については存在だけは知っていたが、全くと言えるほど関心を持たず、無知に近い状態だった。今回の「なるほドリ」でその一端でも知ることができ、今後少しずつ、知識を深めていければと思う。》

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