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2010年11月20日 (土)

「海外行くだけで金になる」

 毎日新聞(11/18)から、
 《甘言に乗せられて、欲の皮の突っ張った連中が、只で海外に行け、報酬まで手に入れられると言われ、後々只ほど高いものは無いことになるとはつゆ知らず、覚醒剤の運び屋をさせられていることが分かった。》

 覚醒剤の密輸事件で「運び屋」として検挙された50人を対象に警察庁が身元や動機などを分析したところ、犯罪組織とは係わりの薄い「素人」が報酬と引き換えに請け負っている実態が浮かんだ。

 昨年から今年6月までに、航空機を使った覚醒剤密輸事件で運搬の実行役として検挙されたのは181人。うち61人が日本人または特別永住者で、資料が揃った50人(男38人、女12人)を分析した。自営業者や会社員、飲食店従業員など有職者が22人。大学生は1人で、残りは無職だった。42人は薬物に関する前歴がなかった。

 運び屋として雇われたいきさつについては、「『海外旅行に行くだけで50万円になる仕事がある。渡航費も心配要らない』と誘われた」「『スーツケースをマレーシアから持って帰る仕事がある』と持ちかけられ、会社の運転資金がほしくて承諾した」「『カバンのふたの内側に物を隠している。X線でも検知されない』と言われた」など。「簡単なしごと」と言われて誘いこまれたいきさつが窺える。

 依頼者との関係は、元職場の同僚や交際相手、中学時代の先輩、刑務所で知り合った仲間などさまざまだ。公判で判決を受けたのは36人で、うち29人は7年以上の懲役だった。警察庁の担当者は「覚醒剤の流通に加担しているとの意識が薄く、安易に雇われている運び屋が多い。悪質な犯罪であることを認識してほしい」と話している。

 運び屋の中には犯罪組織とは別に、「ラブコネクション(ラブコネ)」という恋愛感情を巧みに利用して、無報酬で運び屋に仕立てる手口もある。先月も、関西国際空港で運び屋の71歳の女が摘発された。いずれもナイジェリア人の男が口説き役で、標的は日本人女性。なぜ、騙されるのか。

 71歳の女は大阪市淀川区の無職《名前が書かれているが名前などどうでもいい》。先月8日、エジプトから帰国した際、税関の手荷物検査で、二重底にしたスーツケースの中から,覚醒剤約3・9キロ(末端価格約3億5200万円相当)が見つかり、覚醒剤取締法違反(営利目的密輸)罪で起訴された。

 摘発した大坂税関関西空港税関支署によると、女被告は、37歳のナイジェリア人の男に「結婚して」と口説かれて会いに行き、別れ際に男からスーツケースを持たされたと話した。「覚醒剤が入っているとは思わなかった。疑っていなかった」と否認しているという。

《渡辺淳一なら「老いらくの恋」とでも言うかも知れないが、71歳の老女が好いた腫れた絡みで摘発されるって、何とも気持ちの悪い話だ。》

 「ラブコネ」の初摘発は00年で、全国で10件見つかった。しばらく途絶えたが、08年に7件、09年に4件が見つかった。10年は今月が一件目だ。摘発例に「被害」女性の年齢の偏りはないが共通するのは手口だ。ナイジェリア人が仕事や留学を装い、長期間日本に滞在している間にアルバイト先、バーや街角など、あらゆる場面や場所で日本人女性との交際のきっかけを探す。「きれいだ」「愛している」と、日本人男性が口にしない「殺し文句」を駆使する。交際途中で「事情ができた」と帰国。しばらくして結婚をほのめかして呼び寄せ、帰国する女に「おみやげだ」「スーツケースを交換」などと覚醒剤入りの荷物を渡す。

 冷静に考えれば分かる不自然さが、舞い上がっている女には不自然を感じない。中身を知らず疑わないこの自然さが税関を通過する際の挙動不審な行動になりにくい。持ち込みに成功したら、改めて男から接触して受け取ることができる。ナイジェリアから覚醒剤が持ち込まれる摘発例は多い上、国内でラブコネの手口が広まっているらしい。これまでに狙われた日本人女性は老いも若きも幅広いという。

 ラブコネは荷物を持ち帰らせなければ成立しない。結婚を約束した相手でも、外国で渡されたものは受け取らないことを心掛けることだ。

 

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