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2010年10月17日 (日)

ロマってどんな人たち?

 毎日新聞(10/14)から、要約と、《 》内は私見。
 フランス政府が少数民族ロマを国外追放する*というニュースを聞くが、どんな人たちだろうか。もともとはインドに起源を持つとされる民族で、ナイル川のほとりからスペインを経て15世紀ごろヨーロッパに拡大していった。髪も目も黒いため、当時のヨーロッパでは「エジプト辺りから来た人々」と思われたようで、「エジプト人」がなまって「ジプシー」と呼ばれていた。しかし、この呼称を差別的と考える人も多く、現在は彼らの言葉ロマニ語で人間を意味する「ロマ**」の呼称が一般的だ。

 * 外来種と関連して少し触れて書いた。「外来種って何?」10/09

 ** 1971年の第1回世界ロマ会議で「ロマ」を呼称することが提唱され、EUはじめ各国の行政などもこの名称を採用している。

 Q 日本では余り見ないが、世界中にいるの?

 A ヨーロッパ、中東、米国に多く、ヨーロッパだけで約1000万人いる。世界全体の人口は諸説あり、はっきりしない。

 Q 差別される理由は?

 A 歴史的に放浪生活を長く続けて来たため「汚い」「盗みを働く」などの印象が根強いことが背景にある。第二次大戦中のナチスドイツから「劣等民族」として扱われ、約50万人(推定)が虐殺された。スイスでは1970年代まで、政府系団体がロマの子どもを親元から誘拐して施設に収容するなど非人道的な政策も実施されていた。99年のコソボ紛争では、セルビア人、アルバニア人双方から迫害を受け、多くの難民も生まれている。

 Q 今も放浪しているの?

 A 最近は定住も一般的で、弁護士など社会的地位の高い職に就く人もおり、以前のように行商・旅芸人集団というイメージは当てはまらない。一方で、物乞いや盗みなどで生計を立てる人が多いのも事実だ。

 Q サルコジ政権の「追放」は支持されているの?

 A 移民による犯罪が絶えないフランスで、サルコジ大統領は8月、不法滞在のロマのキャンプ撤去に乗り出し、ルーマニアなどの出身国に強制送還を始めた。8月26日付仏紙パリジャンの世論調査では、強制送還に賛成する人は48%で、反対の42%を上回っている。しかし、欧州連合(EU)は「人種差別だ」「域内での移動の自由を保障するEU法に反する」と激しく非難している。

《「外来種って何?」でも書いたが、人間だけには差別を持ち出して非難するが、同じことを動物や魚類、植物には逆に差別化を提唱している。》

 Q 悲惨な話ばかりだね

 A でも、ロマは中世以降多くの文学作品や演劇・楽曲に登場し、人々に愛される一面もある。スペインの伝統舞踊フラメンコやハンガリーの舞曲は、ロマ音楽の影響を受けている。ヨーロパ文化に彩りを添えてきたのも事実なんだ。

《最近では合唱コンクールで歌われることがほとんどなくなったが、一時は定番で取り上げられた曲があった。おそらく誰でも知っているだろうシューマン作曲の「流浪の民」(原題は『ジプシーの生涯』もしくは『ジプシーの人生』といい、“慣れし故郷を放たれて 夢に楽土を求めたり いずこ往くか流浪の民” の日本語訳〘音楽家・ドイツ文学者の石倉小三郎(1881〜1965)訳:で耳に親しい。》

《学生時代、合唱曲で習うことになったが、ピアノを弾く手を途中で止め、男性教師は教室を見回して曰く、「男には無理だろう」と他の曲に移ったのを、今でも悔しい想い出として引きずっている。この「流浪の民」こそ現在言うところのロマを歌ったものなのだ。》

《ジプシー音楽から影響を受けたクラシック音楽に器楽曲としては、ラヴェルの「ツィガーヌ」、バルトークの「ラプソディ第1、第2番」や、管弦楽曲にはリストの「ハンガリー狂詩曲」、ブラームスの「ハンガリー舞曲」、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」などがある。》

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