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2010年10月 6日 (水)

200安打 一気に3人

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 5日朝のヘヴンリーブルー(赤いのは紛れ込んだ日本朝顔)

 毎日新聞(10/6)から、
 《どうして素直に認めてやらないのだろうか。見出しには、「猛暑が投手を直撃」、「イチローの時より14試合増」とか「本拠地いずれも屋外」などの偉業の評価を貶めるような文字が踊る。イチローがどれほどのものか知らないが、200本以上安打を10年間連続で達成したことを、記録に並ばれたピート・ローズは、達成の当日、「イチローは足で稼いだ記録」と内野安打の多さを皮肉ったコメントを出していた。アメリカ大リーグの記録を抜いた日本人にはホームランの王貞治がいるが、彼の数字に文句を付けるものはいなかった。》

 阪神のマット・マートン外野手が、イチロー外野手がオリックス時代に記録した年間最多安打210安打を塗り替えた。今季はほかにヤクルトの青木外野手、ロッテの西岡内野手も「シーズン200安打」を達成した。これまで国内で200安打越えは3人だけだったが、今季は急増。その背景に冒頭の諸事情をいうのだ。

 まずは試合数。イチローが210安打をマークした94年は年間130試合だったが、今は14試合多い。当然、記録達成の可能性は高まる。イチローは122試合目、マートンは134試合目、青木は136試合目、西岡は140試合目だった。青木は05年にも202安打したが、146試合だった。参考だが、ラミレスがヤクルト時代の記録204安打は144試合。

 そして、興味深いのが今夏の猛暑。各チームとも投手が体力を消耗し、チーム防御率が軒並み悪化している。逆に打者は成績を上げるチャンスだった。《いかにも打者には猛暑の影響はなかったかのような書き方だ。》

 来日1年目のマートンについては、広島の打田順三打撃統括コーチは「(彼は)パワーに頼った引っかける打ち方をしない。外国人が日本で活躍する条件である、左右に打ち分ける広角の打撃を備えている」と分析する。8年目の西岡は初めて全試合全イニング出場を果たした。

 セから2人の達成者が出たことで、セの投手の力不足を指摘する声もある。球界を代表するエース級はパに集中しており、ロッテをチーム打率でリーグ1位の強力打線に育て上げた金森打撃兼野手チーフコーチも「(セ、パの力の差は)交流戦で明らか」だという。今季の交流戦は上位6位がパの球団だ。本塁打数は全日程を終えたパの計742本に対し、セは100本以上も上回っており、「打高投低」ぶりがうかがえる。

 200本安打続出は今季だけの現象か。金森コーチは「打撃技術は年々上がっている。これからも出ると思う」と見ている。

《来季の日本プロ野球では、飛ばない球が使用される。これまたホームラン数や打率などで、兎や角言う人間が出てくることだろう。個人の成績が、本人の係わりないところで発生する外部要因で、あれこれ批判されては戦っている選手たちには気の毒としかいいようがない。》
 

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