中高年の体臭問題に抜本的な取り組みを
毎日新聞(10/11)「広告」(体臭対策用ソープ)のページから、
何も広告宣伝に向かって目くじら立てることもないのだが、中年とは言いながら、対象は「男」になっている。まるで中高年「女」には体臭がない無味無臭の生き物のような宣伝文句だ。よその国で、これだけ中年男性の体臭を差別問題にする国があるのだろうか。わざわざゴシック文字で次のように書く。「エレベーターや会議室、寝室、車内など、密室空間で気になる中高年男性の臭い。本人は気づかずにいても、周囲の人間にとっては耐え難い苦痛になっている。もはや身近な“環境問題”といえる深刻な悩みの実態と、その対策について探ってみた。」と。
「よいとまけの歌」ではないけれど、女性にしても、男性にしても、働いて流れ出す汗の臭いは不快なものではない。これを「くさい」と口にする奴らは労働の苦しさを知らず、働くことの意味すら理解できない人間たちだ。
本来の香りを嫌い、トマトや人参にしろ、ニンニクにしろ、その臭いや香りがあるから美味なのに、その特有の臭いを消し去り、味気ないものを「おいしい」と言い、果ては百合の香りが邪魔だとて、レストランから追い出し、安香水に取って代える。自分自身の嗅覚を持たず、「みんな」が言うからそうだろう、の波に乗る。それに宣伝がこれでもかと輪をかけて追い立てる。エレベーターには高年齢の自分も含めてよく利用するが、中高年男性の耐え難い臭いには出くわしたことがない。それ以上に女性客が多いエレバーターの中は、呼気や種々雑多な化粧品,香水の臭いに息の詰まる思いをすることの方がはるかに多い。本人たちにはそれぞれの自己満足だろうが、異性には耐えられないこともあるのだが、立場が変われば男の臭いのこれも同じことだろう。
世の女たちの本音として20〜69歳の300人の衝撃のアンケート結果によるとして、約9割の人が「中高年の体臭が気になったことがある」という。しかも、一人一人のコメントは厳しいものばかり。「隣に座ったので思わず席を立った」「上着を脱ぐと古い油《ママ》の臭いがした」「思わず吐き気が」など被害の実態をここぞとばかりにぶちまけている。
最近テレビコマーシャルで目にするが、でぶっちょの女2人が「男が臭い」「旦那が臭い」とよくもここまで、と思える言葉と振りではしゃいでいるが、対象が「おんな」「女房」だったら女性差別で騒がしくなっていることだろう。
ブログの古いところで書いているが、地下鉄のトイレ掃除のおばさんから聞いた「男トイレはきれいですよ、女トイレは余程きたないですよ」を思い出す。このような女たちの装いや行動、嗅覚などを考えれば、頭の上の蠅を追ってから言え、といいたくなる。アンチエージングなどと、表づらばかり誤摩化しても、女だって中高年の加齢体臭はしっかりと身についているのだから。
最後は、そこでご紹介するのは、と全身洗える体臭対策用ソープが登場する。そして、ユーザーからのヨイショ文が掲載されている。「主人が使い始めて臭わなくなったのにはびっくり。家族みんなが大ファン」と。
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