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2010年9月20日 (月)

潜水艦使い颱風抑制

 毎日新聞(9/20)から、要約と、《 》内は私見。
 《とてつもないでっかいことを考える人がいるものだ。地球規模の中でも特に厳しい自然現象で生活を苦しめる颱風をコントロールしようというのだ。》

 三重県桑名市の鋼構造物設備会社が、颱風が進む海域に潜水艦を出動させ、海中の低温水を汲み上げて海面水温を下げることで勢力を弱める構想をまとめ、このほど日本とインドで特許を取得した。海面水温が高いと颱風の勢力が維持されることに着目して考え出したという。

《少し前(9/14)の同紙に、国立環境研究所や海洋研究開発機構のチームの研究で、100年後の日本海が「死の海」になるだろう、との記事が載った。深海に酸素をもたらす「表層水」が、冬の海水温上昇で十分冷やされず、重くならずに深い部分まで達しないためと考えられる、という。上の潜水艦による循環の規模の力を船でなく、もっと大きなもの、例えば原子力などにすることで、海流を起こし、日本海が「死の海」なにることを食い止めることが可能かも知れない。或いは渇水期に人降雨を降らせることに成功している?ように、大気中で颱風の進路を変更させることだって夢ではないだろう。》

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【低層水の酸欠】
 三重大の谷村篤教授(海洋生物学)によると、低層水の酸欠が進むと酸素を必要とするバクテリアや動物が死に、有機物が分解されないまま堆積する。やがて死骸から酸化水素が発生し「死の海」となる。「死の海」の海水が浮上すれば生態系に壊滅的な打撃が予想されるほか、食物連鎖が変化して、多様な魚類の分布への影響も避けられないという。谷村教授は「海中の植物が光合成で吸収する二酸化炭素が急減し、温暖化が加速する恐れもある」と警告する。

 外洋では、南極や北極圏など高純度地域で冷やされた表層水が沈み込み、水深2500メートル以下の「底層水」と入れ替わっている。2000年もかかるゆっくりした循環だが、日本海では、ロシアのウラジオストック沖やサハリン沖で冷やされた表層水が沈み込むが、対馬海峡や宗谷海峡などによって半ば閉鎖されているために、その循環スピードは約100年と速い。

 日本海の海水温は、過去100年間で1・3〜1・7度上昇している。このペースで温暖化が進めば、日本海の循環が停滞し、約100年後には無酸素状態になるとチームは予測している。

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 颱風コントロールの話に戻して。この会社は伊勢工業で、06年1月に日本と米国、インドの3カ国で申請、今年7月に日本とインドで認められ、近く米国でも認められる見通しという。特許は「海水音低下装置」という名称で、潜水艦の両側に長さ20メートル、直径70センチのポンプ付き送水管を8本取り付けた上で、水深30メートルから低温の海水を海面に汲み上げる仕組みだ。

 発案者である同社の北村皓一社長(84)によると、潜水艦一隻当たりの送水能力は海分480トン。潜水艦20隻を颱風の進路に配備すると、1時間で周辺海域5万7600平方メートルで水温を3度下げられ、颱風の勢力を弱められるという。

 気象研究所(茨城県つくば市)などによると、颱風の発生には海水温が25〜26度以上であることが重要な条件で、勢力を維持するには27度以上が目安になるという。同研究所は今回の特許について「現状では颱風の進路予想の精度などに課題はあるが、理論上は颱風を小さくすることが可能」と評価している。

 北村社長は、これまでも水道管の漏水を内部から補修する「内面バンド」など約30件の特許を取得しているが、特許使用料などの対価は求めてこなかった。今回の特許も、構想に対する公的機関のお墨付きを得るのが目的と話している。

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