小中高生 暴力行為最多
毎日新聞(9/15)から、要約と、《 》内は私見。
《毎回飽きもせず、数字の羅列で増えた増えたを言うだけだ。増え続ける要因があるのに、その原因追及は的外れの方向を向いていることに一向に気がついていない。この調子だと、この次も同じ嘆き節を聞くことになるだろう。また、当然の帰結だが低年齢化もますます進む予想も出来る。最大の原因は、働くことを優先するあまり家庭から両親がいなくなり、成長期の子どもに将来、社会参加に必要な基本的なルール(昔は簡単な『嘘つきは泥棒の始まり』などあったが。嘘はつかない、人のものは盗まない、自分がされて嫌なことは他人にはしない、弱い子は守ってあげる、皆と仲良くする、物は大切に、決められたことは守る、そして大事な、親の言うことをよくきく、など)を教えていない。産まれるや 乳離れもしないうちから、手荷物同様に、他人に育児を任せっきりにして良しとする。長じては携帯を持たせるだけで親は安心してしまう。大事な家庭内教育をする親がいないために、自分で工夫して遊びを考えることや、時間の過ごし方を考える力もつけられない。学童保育などという莫迦な施設まで設けなければならない現在では、子どもの社会に適応、順応する力は生まれまい。挙げ句、子どもは社会が育てる、などと無責任な『標語』もどきの言葉が生まれる。その言葉の中身は、たしなめることや、叱ることを抜いた「褒めて育てる」だ。その結果が今回のような暴力行為の増加につながっていることが理解できていない。》
《手っ取り早い例がある。暴走族の奴らだが、頭から警察官をなめ切っている。昔は「おまわりさんに言うよ」と、子どもにとっては世の中で最も怖い存在だった。それが現在,警官がこれほど惨めな存在になった姿は見るに忍びない。あの悪ガキたちに時には敬語まで使って指導しなければ職務が遂行できないのだ。だから取締りの結果は莫大な税金を使いながら、大山鳴動してネズミ1匹で終わるのが常だ。世の中の誰もが「ぶん殴ればいいのに」と思っているのにだ。》
全国の小中高生による暴力行為の発生件数が09年度、過去最多の6万913件(前年度比2・2%増)に上ったことが14日、「問題行動」に関する文部科学省の調査で分かった。小学校は前年度比9・7%と最も大きな伸びを示し、小中ともに過去最多となり、暴力行為の低年齢化傾向がみられた。国私立も調査対象に加えた06年度から、3年連続の増加となっている。
調査は、国公私立の小中高3万8389校を対象に実施した。
小学校の暴力行為は7115件。加害児童数は前年度比12・4%増の6814人で、06年度の学年別加害児童数と比べると、各学年とも約2倍近くになった。中学校の暴力行為は4万3715件(同2・2%増)。高校は1万83件(同2・9%減)だった。
発生状況別にみると、生徒間暴力が3万4277件(同5・6%増)で過半数を占めた。対教師暴力が8304件(同2・3%増)、見知らぬ人へらへの暴力が1728件(同0・2%増)と人への暴力は増加し、器物損壊は1万6604件(同4・2%減)に減少した。
前年度から調査を始めた被害者が病院で治療を受けたケースは4件に1件の割合で、1万1708件(同9・8%増)に上った。
暴力行為が増えた理由について、文科省は
① 感情コントロールができない
② コミュニケーション能力の不足
③ 規範意識の欠除
などを挙げた。さらに「十数年前は集団で連携して暴力を振るうことが多かったが、最近は一人で行う傾向が現れている」と分析した。
《終には街なかの「誰でもよかった」の鬱屈した凶暴ぶりにつながる傾向だ。文科省は原因とは言わずに「理由」で逃げた。これらの理由のよってくる原因が先に挙げた家庭内教育の欠除なのだ。もっと言えば親の育児放棄にも似た放任なのだ。》
いじめについては、特別学校を含む計3万9942校を調べた。認知件数は7万2778件(同14%減)で小中高のすべてで減少。このうちインターネットが関係した「ネットいじめ」は、3170件(同30%減)だった。
しかし、文科省は「技術の進歩で見つけにくくなっている面もある」と引き続き注視する方針という。また、いじめの早期発見に向けて、全学校で児童生徒にいじめについて尋ねるアンケートを実施するよう求める通知を初めて出した。
自殺した児童生徒は前年度より29人増え、中高生165人。小学生はゼロ。いじめが原因とされたのは2人だった。
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