セ・パ 来期から「飛ばない」球に統一
毎日新聞(8/25)から、
日本野球機構(NPB)は23日、来期からプロ野球の一軍の公式戦で12球団が揃って使用する統一球を発表した。ミズノ社製で、同社の従来品より低反発のいわゆる「飛ばないボール」。2年契約で、今季の秋季キャンプから使うことになる。
統一球は球の中心にあるコルク芯を覆う2層のゴム材に新開発の低反発素材を使用する。ミズノによると、球速144キロ、スイング速度126キロで飛び出し角度を27度とした場合、飛距離は約109・4メートルで、同社が05年に発表した低反発球より約1メートル飛距離が短くなるという。
縫い目は米大リーグの使用球に感触を近づけるため、幅を1ミリ広げて8ミリとし、高さは0・2ミリ低い0・9ミリに変更。牛革の使用範囲も背中側の部位だけから、脇や腹の一部に拡大。量産体制のため、中国に生産拠点を移し、牛革や毛糸を国産から中国産に変えた。
現在、一軍では4社が使用登録されており、球団が個別にメーカーと契約。複数の社のボールを使うチームもある。メーカーによって「飛ぶ」「飛ばない」の違いを訴える声があり、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の使用球との感触の相違も議論となっていた。そこで、加藤良三コミッショナーが今年1月に統一球の導入を提案し、6月の実行委員会で合意となった。各球団の使用状況や各メーカーの生産体制などを調べた結果、ミズノ社製に統一することを決めた。
加藤コミッショナーは「今のボールは飛びすぎると言う声もあったが、(統一球で)飛距離は落ちる。国際試合での選手の違和感も少なくなることが期待できる」と話した。
《「飛ぶ」「飛ばない」で影響があるのは投げるよりも打つ側だろう。「あと1メートル飛距離が出ていたらホームランだったのに」「外野手のグラブの上を抜けていたのに」「去年までの球だったら」など、シリーズの最中に饒舌な解説者の無駄なコメントが聞こえてくるようだ。》
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