ひきこもり
両親と7人いたきょうだいが、12日の大阪在住の長兄の死で末弟とわたしの2人きりになった。生あるものには必ず訪れる定めの死ではあるが、やはり寂しい。祭壇の和やかな顔をしたカラオケ好きだった兄のうた声はもう聞けない。
毎日新聞(8/13)『なるほドリ』欄から、
内閣府が先月発表したひきこもりに関する実態調査で、全国の15〜39歳のうち、自宅に閉じこもってほとんど外出しない人は推計で69万6000人いるという結果だった。
Q そもそも、ひきこもりの定義って何だ
A 厚生労働省が5月に公表したガイドラインでは「社会的参加を回避し、6カ月以上にわたって家庭にとどまり続けている状態(他者とまじわらない形で外出するケースを除く)」としている
Q 内閣府の調査結果と随分数が違うようだが
A 内閣府の調査では、家から出ない人と近所のコンビニなどには出かける人を合わせた「狭義のひきこもり」の推計数を23万6000人としており、厚労省の調査結果にほぼ相当する。一方、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する「準ひきこもり」の推計数が46万人で、合計数を「広義のひきこもり」としている
Q 「広義のひきこもり」とはどういう人たちのことか
A 年齢別だと、35〜39歳が23・7%、30〜34歳が22・0%、20〜24歳が20・3%で、男性が66・1%と3分の2を占めている
Q ひきこもりは増えている?
A 内閣府、厚労省とも今回が初めての調査なので、それを示す客観的なデータはない。ただ、内閣府の調査に参加した心理学者は、現代社会は人間関係をうまく構築できなかったり、きちんと言葉で意思表示ができないと放逐されかねない傾向にあり、ひきこもり化する若者には生きにくい社会になっていると分析している
Q こうした人たちへのサポート体制はどうなっているのか
A 厚労省は昨年度から、「ひきこもり地域支援センター」の設置を進めている。福祉機関や教育機関、NPO団体などとの地域ネットワークの構築を担っていて、現在、全国に26カ所ある。各自治体でも相談機関を設置する動きがあり、例えば東京都が開設した「ひきこもりサポートネット」(小金井市)では、心理学やカウンセリングの知識や経験を持つスタッフ約20人が、電話とメールで相談に応じており、年間約4000件の相談が寄せられ、コミュニケーションの練習や他の支援機関への橋渡しを行っている。
《私たち世代からひきこもりを表す言葉を探せばそれは、無気力、怠惰、甘えの3拍子が揃った人間でしかない。しかし、引きこもりが長期化することで、現代社会の周りは至れり尽くせりで病気の仲間に入れようとする。そして、精神保健福祉の対象である、とする。》
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