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2010年7月 7日 (水)

名古屋場所 中継中止

 毎日新聞(7/7)から、《 》内は私見
《正義づらしたメディアに煽動されて、国民6割の付和雷同が「中継中止」の大合唱になった。思い返せばたった70年前の頃、軍人の後押しをして戦端を開かせ、緒戦の真珠湾攻撃の勝利を大々的に報じ、「勝った、勝った」と戦争熱を煽ったのもメディアだった。その戦争は4年もしないうちに『無条件降伏』という屈辱にまみれた時、日本中のメディアは「負けたのは誰のせい?」とでもいうように、何の総括もしないまま頬冠りをして沈静化するのをまった。この度の関取たちの賭博に対する攻撃も、根っこのところの暴力団には目もくれず、賭場銭をはった個人を攻撃することに全力を傾けた。その挙げ句だ、「おい、NHKよ」と放送を逡巡させておいて遂には中継中止にまで追い込んだ。そのために必要な付和雷同の数を増やすため、急遽世論調査まで実施し、「鉄は熱いうちに打て」とばかりに煽り立て、戦争拡大へと導い70年前と同じ轍を踏むことを繰り返したのだ。結果、見事中継中止となったが、先月29日にも書いたが、中継を希望する人たちは31%(約3人に1人)もいるのだ。これでは弱いものいじめでしかないだろう。》

《いみじくも、今日、「前後賞あわせて3億円」と大々的な宝(賭博)くじの発売に、日本中の濡れ手に粟のあぶく銭欲しさに群がったギャンブル好きが、賭け金を手に、大行列をなしてスナップ写真の餌食になった。国家仕掛けの胴元と、片や推定暴力団が胴元との違いだけで、やっている中身には何の違いもない万に一つを狙うバクチだ。》

 中継中止を望む多数の声に消されるようだが、少数意見の一人、鳥越俊太郎のコメントが載っている。
 「放送中止を決めたのは残念だ。賭博事件に関しては警察が捜査している段階。暴力団とのつながりは明らかになっていない。元琴光喜関は恐喝事件の被害者なのだ。その他の力士についても仲間内の賭け事に過ぎない。マスコミが大騒ぎした結果が世論のようになり、協会や調査委員会が煽られた。放送と改革を求めるのは別のこと。中継を望む人たちの楽しみを奪うのは公共放送としておかしい」と。

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