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2010年7月12日 (月)

続・夜更かしする子どもたち

 東京都足立区は08年度から、区内の全幼稚園と保育園で早寝早起き運動を始めた。区が同年度から3カ年計画で始めた子ども施策推進事業に、生活リズム改善も重点目標の一つに加えたためだ。公立保育園の元園長で東京都足立区保育指導担当係長の佐々木恵美子は「大人の生活に振り回されて寝不足になった子を何とかしなくてはと思っていた」と語る。

《やらないよりはましだろうが、何せ対応が遅すぎる。小1プロブレムの本質をしっかりと分析しておれば、親の育児放棄、家庭教育の不在が原因であることは直ぐに理解できたはずだ。体罰を恐れて両手をもぎ取られたような現在の教師たちには、言葉での注意もままならないのが現実だ。》

 区立中島根保育園の永久保結花里延長は「早く寝ましょうと呼びかけても、住宅事情で一人だけ速く寝るのが難しかったりして、保護者から『無理です』と言われることもありました」という。08年の調査では、4歳児29人の平均就寝時間は午後10時10分だった。しかし、園児たちに目標を達成できればシールを貼る早寝早起きカードを配ったところ、シールを貼りたい一心で、「もう寝る」と親に告げさっさと就寝する子が現れた。その後、平均の就寝時刻は20分早まったという。

《4歳児で就寝時刻が午後10時過ぎとは無茶だ。不肖私の長男は4歳当時、遅くとも午後7時ごろには寝かせる習慣を付けていた。朝は遅くても6時には起きていたから都合10〜11時間はたっぷり睡眠時間をとらせた、成長著しいその年齢の子どもにはどうしても必要な睡眠時間だ。4歳の幼児を午後10時ごろまで起こしているのは、子どもの身になって、子どもの成長を考えないダメ親としか言いようがない。》

 また昨年、バランスのよい朝食をとるため毎朝の朝食《揚げ足取りになるが、朝とるから朝食という》黄色(炭水化物)、赤(蛋白質)、緑(野菜)に分類させ、色付きシールを貼らせた。「赤が足りないからウィンナー食べさせて」と親にせがむ子も出て、取り組んだ5歳児は全員が朝食を食べるようになった。水久保園長は「子どもが変われば親も変わる。徐々に意識付けをすることが大切」と話す。

《“老いては子に教えられ”、私の世代は子に教えられるのは「老いて」耄碌してからだった。今の若い親たちは老いる前にすでに耄碌しているのか。躾けも出来ない,教育もできない、で一体何を子どもに教えられるのか。親が子どもへの育児の責任を何と心得ているんだろう。目を覚まさなければならないのはどうやら親の方だ。》

 千葉県習志野市の屋敷小でも05年度から、毎月1週間、生活リズムを記録する「元気っ子カード」をつけさせている。
                05年度  09年度
 就寝時間は「9時より前」が   32%  37% に
 起床時間は「6時〜6時29分」が  27%  41% に
  増えて、早寝早起きが進んだ。

 そろそろ夏休みになる。崩れがちな日々のリズムを整える方法について、鈴木和洋女子大教授は提言する。「おやすみなさいツアーと称して、子どもと家中の電気を消す儀式をして、親も寝てしまうのも一案。寝室のカーテンを閉めないでおけば、光が入って早く目覚められる。昼間は水遊びや泥団子づくりで体を動かせば、夜はすっきり眠れるでしょう」だって。

《やることは何でもいい。親は子どもの生活習慣に気を配って、甘やかすことだけが子育てではないことを自覚することが何よりも大切なことだ。》

 ♦ 話は一転する。昨日午前中のことだ。一般道で買い物帰りの車を運転中、突然エンジンが止まる事故が発生した。たまたま後続車がなく、追突される難は免れた。惰性がついていておよそ20メートルほどのろのろと路側帯まで誘導することができてやっと停車した。

 それからが大変だった。携帯電話を持たない主義の私は先ずJAFへの連絡のため、電話が借りられる人、家、店舗を探さねばならない。偶然はあるものと思う。10年ほど前、やはり走行中に後輪のパンクを経験していたが、今回も事故で止まったのがその時電話を借りた店舗のすぐ近くだった。

 そこで再びお借りした電話が店舗で使用している携帯電話。使い方を知らず、細かいテンキーの数字、JAFカードの電話番号が全く見えない。ご主人の手を煩わせてJAFに状況説明。以前は黒電話だったのに借りた電話に文句を言うわけではないが、受信状態が悪く雑音混じりで、ほとんど聞き取れない。先方は「良く聞こえる」ということで何度も何度も何度も聞き返して事故状況と停車位置を説明。

 実はこの車、10日前に車検に出したばかりだった。買い物帰りで車には妻を乗せたままだ。車に戻ってからJAFを待つ間に今度はトヨタに連絡をしておく必要があった。車検の点検カ所以外のトラブルなら持ち込みになる可能性がある。待機させておかなければならない。サテ、再び電話が必要だった。車の停車位置の目の前に小学校があった。用務員か先生か、日曜日だが通用門近くに女子生徒20〜30人に囲まれて男性教師が見えた。思い切って電話の借用を願い出た。今度も先生個人の携帯電話だ。

 やはり手持ちのトヨタの名刺の字が読めない。先生に番号を打ち込んでもらって引き継いだ。持ち込みになる可能性から待機を依頼した。子どもたちは電話の話に驚いて目の前に見える事故車を振り向いている。電話を切ると同時ぐらいに私の車の後にJAFの車が着くのが見えた。謝礼、子どもたちに先生との会話の邪魔をしたことを詫びて走って戻った。

 やはり診断は路上での手当は不可能だった。牽引になった。生ものを積んでいるため、妻の足では20分はかかるため自宅までタクシーをよぶことを妻と会話していたら、JAFの担当から自宅まで送ることを申し出てもらった。車なら5分程度のところだったが、親切には感謝だった。自宅に妻と荷を下ろしてトヨタに。

 トヨタでは即日の快復が見込めない診断で、月曜日が休日となるため、火曜日まで預からせてほしいとのことになった。来年で丁度80歳になる。これまでよく働いてくれた愛車ともその日でおさらばする予定だ。

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