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2010年7月23日 (金)

チャイルドシート義務化10年

 毎日新聞(7/21)から
 道路交通法の改正で0〜5歳の乳幼児にチャイルドシート使用が原則義務化されて10年が過ぎた。だが、使用率は半分程度、使用中の交通事故死亡率も横ばいが続く。「小さな命」を守るため、しなければならないことは何か。

《法が原則義務化されて10年も経過したのに、チャイルドシートの使用率が5割とは警察は一体、交通規制で何を取り締まっているのだろうか。データの報告は、警察自らの業務遂行の無能力を曝しただけだろう。つい先日も若い母親が、胸に乳児を抱えてハンドルを握っている姿を目撃した。「小さな命」が守りたいのなら、1点集中的な取締りをしてでも、わが子の命を粗末に扱う親,保護者を厳しく追及していくべきではないか。》

 千葉県いすみ市議の田井秀明(47)は99年8月、普通乗用車を運転中、追突事故に巻き込まれた。後部座席のチャイルドシートには、当時生後4カ月の長女がいた。義務化前年のことだったが、出張先の米国内でチャイルドシートが広く普及しているのを見て、長女誕生に会わせて購入した。

 この事故で、田井さんと助手席の妻はともに、首に3カ月の重傷を負ったが、幸い長女はかすり傷一つなく助かった。田井さんは「チャイルドシートがなかったら」と当時を振り返る。

 彼のようにチャイルドシートにわが子を守られた親は多いとみられるが、00年4月の義務化以降、使用率は50%前後で横ばいが続く。

 警視庁と日本自動車連盟(JAF)が今年4月、全国102カ所で乳幼児1万2968人のチャイルドシートの使用状況を調査したとこおR、使用率は56・8%だった。残り4割強は、「車のシートに直接座る」「保護者のだっこ」などという状況だった。さらに、取り付け方法を誤っていたのが63・5%、座らせ方を誤っていた例も41・2%に上った。

 道交法の規定では、怪我や病気の治療などのため使用できなかったり、バスやタクシーの営業車、自家用車による緊急搬送などを除き、乳幼児をチャイルドシートに正しく乗せなければならない。さもないと「違反点数1点」の対象となる。

 チャイルドシートメーカーのアップリカ・チルドレンズプロダクツ(大阪市中央区)が今年6月、0〜2歳の乳幼児を持つ親600人にネットで尋ねたところ、「必ずチャイルドシートを使用する」との回答は39・7%にとどまった。

 乳幼児人口(09年649万人)から見て、交通事故での乳幼児の死者数は19人(09年)と少なく、目立たない。ただ、チャイルドシート使用時の死亡率(乳幼児1万人当り、警察庁など調査)は1・1%と前年比0・5ポイント増で、義務化当初からほとんど変わっていない。

 メーカー側は、衝突実験やクッション性の調査などを繰り返し、安全で快適な製品づくりを進めているが、死亡率の改善には至っていないのが現状だ。正しく装着することが重要だと呼びかけている。

 国内外のチャイルドシートの利用状況に詳しい国立保健医療科学院行動科学室の藤原武男室長は「カナダでは、出産後の女性にチャイルドシートの正しい使い方を指導している。これだけでも、誤使用がかなり防げる」と指摘。「メーカー側ももっと、正しい使用方法を情報発信してほしい。みんなで着用率を上げ、誤使用率を下げる努力をして、小さな命を救わなければならない」と話す。

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