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2010年6月23日 (水)

沖縄 「慰霊の日」

 メディアも挙って平和ぼけになり、地球の裏側のサッカーに浮かれ興じている本日、沖縄では65年前の今日、一般住民9万人以上を犠牲にした日本軍が、文字通り壊滅的な惨状に陥り、組織的戦闘が終結を迎えた日だ。この日から1カ月少々を経た8月6日、広島、9日の長崎への原爆投下で日本は無条件降伏をした。人類初の原子爆弾の被災地広島や長崎は、メディアも大々的に取り上げるが、住民を巻き込んだ地上戦の犠牲者を弔う沖縄の今日の「慰霊の日」の行事は、菅総理こそ参列したが、今年も辛うじてサッカー記事の数分の1の紙面を割いて、或いはテレビ画面を割いておざなりに報じるだけだ。この「特別な1日」については以前も取り上げたから繰り返しては書かない。

 沖縄戦 1945年3月26日の慶良間列島上陸に続き、米軍は4月1日に沖縄本島中部西海岸に上陸。日本軍は持久戦法をとり、多くの住民が巻き込まれた。日本軍による住民虐殺や住民の集団自決も起きた。犠牲者は一般住民9万4000人、日本軍9万4136人(軍属含む)、米軍1万2520人。県民の死者数は推計で12万〜16万人との見方もある。

 参照「特別な1日」 06/06

 毎日新聞(6/22)から
 《違った切り口で沖縄を取り上げた記事が目についた。》
 沖縄市のシンガー・ソングライター、コザのロック歌手、内間満(46)は、経営するバーに沖縄県内に展開する米国のファストフードチェーンの看板商品の炭酸飲料を置いている。記者(斉藤良太)は勧められたが、慣れない味に手が伸びない。内藤はうまそうにあおった。

 「僕らは小さいときから米国文化を受け入れてきたから、舌も米国の味に慣れている。本土の人は慣れていないから戸惑う。米軍基地も一緒だ」と話す。

 内間は、米空軍嘉手納基地がある沖縄市で生まれ育った。生家は黒人兵向け繁華街に近く、酔った米兵の喧嘩が絶えなかった。女性が米兵にレイプされるのを見たこともある。事件を起こす米兵は、ガムやチョコレートをくれる存在でもあった。中学でバンド活動を始めたのも、彼らのラジカセから流れるロックにひかれたからだ。基地を巡る内間の感情は複雑だ。

 一旦音楽から離れたが、再開直後の95年9月、米兵による少女暴行事件が起きた。
 <また軍人の犯罪さ なくならねえ そして基地へ逃げ込んで ちかまらねえ つかまらねえ>

 怒りをライブにぶつけた。普天間移設を皮肉った歌もつくった。
 <さぁ引き金を引くんだ 運がよけりゃ弾は出ないのさ オキナワンルーレット 基地を回せ>

 沖縄で続いてきた県民大会には懐疑的だ。「感情だけで動いても続かないし、問題は解決しない」。移設に揺れた14年。内間の目には、県民は怒り、冷める、その繰り返しだったように映る。

「『基地はいらない』という理想はよく分かるが、中国艦船が沖縄の海にもやってくる。軍備なしにどうやって沖縄を守るのか。50年後、100年後まで計算して考えないと、基地撤去は夢物語になる」。県外に行き先がない普天間は一時的に県内移設を受け入れ、まず、基地内に逃げ込めば県警も逮捕できない地位協定改正を実現させるべきだと考える。

 25〜27日、15年ぶりに東京でのライブに出る。「今の沖縄の音楽は青い空とかいいことしか歌ってない。僕は沖縄の叫びを歌いたい」と話した。 

《最後は最近話題の「抑止力」について考えさせられる話だが、「仮想敵」をどのように判断するかが争点となる問題でもある。》

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