ツイッター
毎日新聞(6/6)から、要約と 《 》内は私見。
無責任が売り物のツイッター、その名のごとく軽佻浮薄のつぶやきを書き込む阿呆が多いようだ。
簡易ブログ「ツイッター」に、「菅直人」と名乗るつぶやきが書き込まれ、民主党は5日、「本人とはかかわりがない」と発表した。手軽さゆえに有名人に成り済ましたつぶやきが発信される危険性が指摘されているツイッター。これまでも鳩山由紀夫前首相ら複数の国会議員も名前を騙られた。手軽に情報発信ができ、政治家の日常を垣間みられるツイッターだが、利便性の裏側に問題点も含んでいる。
【解説】
利用者名やメールアドレスなどを登録すると、ネット上に自分のページができ、140字以内の単文が投稿できる。手軽さが魅力で、著名人の利用者も多い。「フォロー」という機能を使えば、特定の人物のつぶやきを自分の専用のページに自動的に掲載できる。ネットを利用した選挙運動の解禁に関する与野党の5月の合意でも、ツイッターはなりすましの懸念から自粛対象となった。
「菅直人」を名乗る書き込みは複数登場し、このうち、首相の顔写真を使ったツイッターは、民主党代表就任直後の4日午後1時ごろ「これを機にTwitterを始めることにしました」とつぶやき、5日正午過ぎまでに1万人以上がフォロー(読者登録)したが民主党の発表後に閉鎖された。
《当の人物とは面と向かい合い、お互いの目を見、自分の耳で聞いたことでないと信頼しない、できないのが私の処世術だ。暇な時間に手持ち無沙汰の慰め程度のツイッターに時間を割いている暇などないのが実態だ。》
閲覧者の指摘を受けた藤末健三参院議員(民主党)は、ツイッターで「菅さんの秘書さんに電話で確認しました。まだツイッターは始めておられません!」と指摘。三村和也衆院議員(同)は「偽物を防ぐ意味でも首相はすぐにでもご自身のツイッターを始めた方がいい」と話した。
《逆でもある。政治家のツイッターは禁じる方がいい。たった140字以内の発信内容で思いは伝わらないことの方が多いのではないかと懸念する。そのため、不用意な言葉尻をつかまれてことが大きくなることを恐れる。必要なら正式のホームページを開設すればいい。》
政治家のツイッターをまとめて掲載するサイト「ぽりったー」には5日現在、約90人の国会議員を含めて534人の現職議員や元議員のツイッターが登録されている。個人で運営するフリープログラマー、入江太一(30)=埼玉県和光市=は「鳩山前首相が1月に始めて話題をよんでから、一気にツイッターをする議員が増えた」と話す。今では1カ月で約50万件のアクセスがあるという。
一方、入江が頭を悩ますのがなりすまし。サイトに登録する際、事務所に連絡するなどして本人確認を行っている。閣僚経験もある大物議員が4月にツイッターを始めた際、入江が事務所に確認したところ「本人は乗り気でないが、偽物が多いので(本物を)作っておかないと」と話したという。この議員のツイッターは最初に1度つぶやいた後、更新されていないが、この議員を装ったツイッターのページでは、米軍普天間飛行場移設問題などについて書き込まれていた。
《政治家が、もともと暇つぶしのつぶやきの相手ができるほど暇ではあるまい。秘書の仕事になるのは分かるが、それとてもツイッターに関わる時間があるのなら、なりすましの発生を防ぐためにもツイッターなど早々と閉鎖して本来のつとめの方を優先してほしいものだ。》
今夏の参院選を控え、神経を尖らせる陣営もある。改選を迎える議員の秘書は「無関係な人が『○○に投票を』みたいなことを勝手につぶやいて、ウチがやらせてるんじゃないかという噂になると困ってしまう」と、不安げな表情で語った。
《政治家とツイッターとの結びつきには碌なことが起らない。議員同士の話し合いで、ツイッターは始めないことを表明することを提案する。》
| 固定リンク
最近のコメント