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2010年5月16日 (日)

私立中退学が増えているという

 毎日新聞(5/16)から、要約と《 》内は私見。
 私立中に進学する生徒が増える一方、入学した学校に馴染めずに退学してしまう子どもたちが少なからずいる。最新の統計は公表されていないが、中退者は増加傾向にあるといい、関係者は対応を求められている。受験して入学した学校から、なぜドロップアウトしてしまうのか。

 「とにかく私立へ」と親から受験を勧められた子どもが、塾通いして志望校に入学したものの、開放感で勉強が手につかず成績が悪化し、結局肩たたきにあい退学に‥‥‥。私立中受験の実情に詳しい森上教育研究所の森上所長は、受験疲れによる燃え尽き現象(バーンアウト)の典型的なパターンをこう説明する。また、東大合格者を出すような進学校では、赤点続きだと退学を促されることが珍しくない。非行や暴力事件を起こして、退学処分になる生徒もいる。受験は「合格したら終わり」ではない。

《あってもなきにひとしいような学区制、みんなが(自立性に乏しい烏合の衆の日本人の大好きな言葉だ)私立,私立というからうちの子も私立へ行かせる、と何も分からない子どもを私立へとせき立てる。親の言いなりの子どもたちは、良い点とって帰れば喜ぶ親をもっと喜ばせようとどんどん点取り虫になっていく。自分が何をしたいのか、どんな人間になりたいのか、そのためにどんな勉強をしたらいいのかも考えないままに、親の顔色を読みながらの塾通いが続く。そして、親のためだけの私立への入学が叶う。自分の意志で入ったのではないから、それから先をどうしたらいいのか、何をしたらいいのかを見失うことになる。親が子には「勉強しなさい」だけで、何のために勉強するのかを教えて来なかったから目的を見出せないで己自身を見失う。こんなのは燃え尽き症候群などではない。世間体を気にするばかりで子どもを人形扱いしてきた親の教育責任の不在からくるものだ。》

 公立中の校長でつくる東京都中学校長会が05年に発表した調査では、私立中から公立への転入者素は02年度が259人(入学者の0.35%)、03年度331人(0.45%)、04年度は年度途中で359人(0.48%)と2年続きで増えていた。同校長会は当時、「安易な退学処分の自粛」を東京私立中学高等学校協会に申し入れたが、私立側は「必要とされる場合に限って転学している」と反論。両者の関係はぎくしゃくし、以来、統計を公表しない紳士協定が出来上がった。現在、最新の統計は非公表だが、「退学して公立に転入する生徒は、傾向として増えている」(都中学校長会)という。

《お互いに利害の対立する立場の言い分だが、やる気のない子が混じっていては私立側は困るのは確かだ。》

 私立中を退学した生徒にとって、地元の公立中には戻りづらい。退学者の中には、他学区の公立中や別の私立中に転校したり、高校受験まで中学に通わず、自宅にこもってしまうケースもあるという。また、不登校や非行がからんでいると公立中の教師も手こずる場合が多い。「退学の原因が勉強について行けなかったからなのか、いじめだったのか、私立側から引き継ぎがないこともある」(ある公立中の教師)と、不満も抱えている。しかし、都教職員研修センターの藤沢教授は「どんな子であっても温かい目で受け止めるべきだ。励ます大人がいれば、子どもはやる気を取り戻し、立ち直る。保護者も、公立に戻ったことを挫折だと思わず見守ることが大切」と語る。

《要は、親がしっかりした教育方針を持たず周りに流されて、己自身も顧みず世間の私立、私立の声に流されたことが原因だ。子どもを無理にも私立に送り込んだ親の幾人が、私立と公立の現場に立ち会いその違いを評価し、こちらが勝るとして私立を選んだのか。》

 退学につながらないよう、志望校選びも重要だ。教育評論家の小宮山博仁は「確たる目的意識がないままの受験は挫折しやすい」と指摘する。私立中の校風は個性が強いため、「親子で文化祭や公開授業を見て研究し、その私立に進みたい積極的な理由を見つけることが大切だ」という。

《いずれにしても中学レベルでは、まだまだ人生や人間としての成長は緒に就いた段階だ。海のものとも山のものとも見分けられないだろう。この段階で脱落するようではその時点で将来はないだろう。そうなったのも親の勝手な判断の結果だ。もしも挫折するようなら、立ち直らせ励ますのが親、保護者の愛情であり責任だ。人間の価値は学校での成績だけでは決まらない。どう生きるかが大切なのだ。》

 第1志望に入れず、仕方なく入った第2志望、第3志望の学校でやる気を失う子もいる。森上所長は「併願校選びも大切。第2志望校からきっちり選ぶ覚悟が必要」と呼びかける。中学入学後は「得意なクラブ活動に参加するなど居場所を見つけ、適応する努力が必要。親も担任とこまめに連絡を取るなど、フォローすべきだ」とアドバイスする。

《数撃てば当たる受験で第2第3が受かっても嬉しくもないだろうし、やる気も起こるまい。私の旧制中学受験当時は第2第3志望などとはあり得ない市内に1校だけだった。ここ一本!だった。後がない真剣勝負だ。ここが駄目なら次があるなどとはいかなかった。》

《また、得意なクラブ活動も、必ずしも入れないこともある。我が家の長男は得意な化学・電気を希望したが、人数に制限があり入部できず、体育系に入った。ここで、上級生からの「ぱしり」に会い、反抗して退部した。特に電気には小学生の頃から熱中しており、進む道と考えていたため、部活に頼らずに自主的に学び、現在はその筋の企業で重責を担って働いている。明治生まれの頑固親父に育てられた私を父に持ち、同じく厳しく育てた子だった。親は子が間違った方向へ進まないことさえ見ていればいい。》

 

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