« 古代文化財は 母国に返還して | トップページ | 区長の育休 »

2010年4月23日 (金)

幼児の14%、食物アレルギー

    花海棠         蓮華      
 Dscf0008_10 P4210004_7





 毎日新聞(4/23)から、
 東京都が3歳児を対象に実施しているアレルギー疾患に関する調査で、食物アレルギーに罹患したことのある子どもの割合が09年は14.4%に達し、99年の7.1%から倍増したことがわかった。厚生労働省によると、未就学児の大規模な定点調査で食物アレルギーの増加傾向が裏づけられたのは初めて。

 調査は99年から5年ごとに行い、10月の3歳児健診で保護者に調査票を配布している。昨年は7247人を対象に、喘息や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの症状について訊ね、2912人(40,2%)から回答があった。

 3歳までに何らかのアレルギー疾患と診断された子どもは、99年36.8%、04年36.7%、09年38.8%と横ばいだった。しかし、食物アレルギーと診断された子どもは、99年が7.1%、04年は8.5%で、この5年で急増していた。原因食物は、卵が83.9%で最多。牛乳36.3%、小麦12.9%が続いた。

 今回は、都内の認可・認証保育所と幼稚園を対象にした調査も初めて実施。配慮が必要な食物アレルギーの子どもがいる施設は68.1%に達した。過去3年に急性のアレルギー反応を起こした子どもがいた施設も12%に上った。東京都アレルギー性疾患対策検討委員の松村・荏原病院小児科部長は「原因は単純ではないが、添加物や加工食品の増加など、食生活の変化も一因だろう。昔は食べなかった食品が食べられるようになったことや、離乳食の開始の早期化なども考えられる」としている。

《昔をどこまで遡らなければならないのか、学者でもないから分からないが、少なくとも昭和一桁世代には目にしたこともない西洋野菜、化学肥料で育てられて季節を失い、旬をなくしてビニールハウスや温室で育てられ、一年中ある果物に野菜や穀物など。化学薬品で味付けされた加工食品。加えて甘やかすことが愛情のような育児法に導かれて好むものだけを食べさせる。当然、食べるものが偏り、順応した体質がつくられて行く。》

《働くことが大義名分になり、母親の免疫をたっぷりと受け取れる母乳は、誰かと競争でもしているように早々に取り上げ、乳離れを急ぎ、それが良いことのように離乳食に走る。また、昔はあった各家庭の母親の味などと言うものも日本の家庭からはなくなった。アレルギーの増加は、豊穣になり過ぎた日本の落とし子かも知れない。》

|

« 古代文化財は 母国に返還して | トップページ | 区長の育休 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 幼児の14%、食物アレルギー:

« 古代文化財は 母国に返還して | トップページ | 区長の育休 »