飲酒運転で免許取り消し、講習を強化
毎日新聞(4/8)から、要約と《 》内は私見。
《日本の警察も随分とお優しいことだ。以後、生涯に亙って免許を持たさない方がいい人間たちに、同じことを繰り返すのがほぼ確実なのに、何を思ってかご丁寧にももう一度免許を持たせて再発の機会を与えましょう、との思し召しだ。酒を飲むのは本人の勝手、自由というものだ。加えて飲酒運転することも自由だ。だが、その自由には責任という重い意味が含まれていることに目を瞑ってルールを破り、飲酒運転をした結果、免許取り消しの処分を受けた連中だ。そんな連中にいくら再教育をしたところで改心などするわけはない。講習の結果が思わしくないとしても、車を運転する機会はいくらでもある。世の中、無免許運転で走り回る奴らは、警察に捕まらないだけでいくらでもいるだろう。講習をしたところで効果は無いに等しい。何故、免許取り消しほどの処罰を受けた奴らに、再び免許取得の機会を与える必要があるのか。》
【閑話休題】
警察庁は、運転免許の取り消し処分を受けた違反者に対する講習に、飲酒運転の違反者向けに特化したカリキュラムを導入する。カウンセリングや日記などを取り入れて再び飲酒運転をしないよう意識づけをするのが狙いだ。今秋からモデル事業として四つの都道府県で実施する。受講者が違反を繰り返さなかったかを追跡調査して効果を検証し、13年からの全国実施を目指す。
〖取り消し処分者講習〗
交通違反で運転免許の取り消し処分を受けたものを対象とする講習。運転免許試験所などで行われる。新たに免許取得のために試験を受けるには、事前にこの講習を受けなければならない。道路交通法施行規則で受講時間は13時間と定められている。09年の受講者は3万3964人。うち飲酒運転での受講者は約26%の8785人に上る。
《これだけ多くいる酒飲みたちを、警察は四六時中張り付いた追跡調査ができるほど人員が豊富なのか。断酒が実行できるのならいいが、禁酒程度では再発の可能性は高い。講習期間はおとなしくしていても、麻薬に劣らず依存性の高いのが酒だ。「適量」という存在しない量で言い逃れ、離れられないのが酒だ。講習などと言うものはその場限りのものと思うべきだ。》
現行の取り消し処分者講習は、運転に関する適性検査や実車講習などを2日連続で計13時間受ける。受講者がどんな違反をしたかに拘わらずカリキュラムは一律だ。新たに導入するカリキュラムは、飲酒運転が原因で免許取り消し処分となった違反者が対象。
①アルコールへの依存の度合いを調べるスクリーニングテスト
②警察官らを講師とするカウンセリング
③受講者同士のディスカッション
などを加える。
2日連続の講習を受けた後、受講者それぞれが飲酒をコントロールする目標を立て、1日の飲酒量などその達成状況を4週間、「日記」として記録する。「自分と向き合い、飲酒運転はやめるという意識を高めるための時間」(警察庁運転免許課)とする。その後、1時間の講習を受け、運転免許試験を受験できる。
警察庁によると、09年の飲酒運転の死亡事故は292件で、00年(1276件)以降、01年から9年連続で減少。飲酒運転取締り件数も、05年の14万873件から09年4万1801件と減少傾向が続いている。飲酒運転の厳罰化などが背景にあるが、警察庁担当者は「飲酒による事故をさらに減らすため、違反者への教育の観点から対策を打出した」と話している。
《減少したとはいえ、酒を喰らっての運転は、年間4万件以上もあるのが実態だ。事故を起こしても、その後しばらく神妙にしておれば、改めて免許は取得でき、免許を持つとまた酒を喰らって車に乗ることができる。繰り返しのイタチごっこだ。》
《よしんば再び免許を与えるとしても、その時には酒飲みたちの好きなほろ酔い色の赤いナンバープレートを義務付けさせるようにするべきだ。周りから、危険車輛であることが一目で判別できるように。彼らに人権や温情を配慮することは必要ない。自己責任を自覚させ、差別扱いをすることこそ再発を未然に防ぐ手段となるのだから。》
(余談)
4人の平均年齢が70歳に垂(なんなん)とする爺さんたち(平均寿命の私よりは若いが)が作った新党が声を上げた。その名を「たちあがれ日本」という。走り始めてすぐに転ぶようなお年寄りたち、大同小異の志では杖がなくては立ち上がれまいに。
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