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2010年4月20日 (火)

国際宇宙ステーション(ISS)って何だ?

 テレビが無重力の中の女性(山崎飛行士)をお座敷芸でも見せるように、扇子を投げて宙返りしてキャッチしたり、男性とのキャッチボールや、一本のロープの上を綱渡り宜しく渡ってみせる。これまでも宇宙飛行士と呼ばれて出かけた人たちの殆どが、同じようなふざけた画像を送ってきた。年間300億円もの巨費を投じる宇宙開発費なんだが、肝心の研究は一体何を、そしてどんなことをやっているのだろうか。前にも取り上げたが、学者によっては研究は100項目ほど上げているが、これまでに成果を上げたものは何もないとまで言い切っている人もいる。宇宙まで行って綱渡りをしてみせることで、地球上の我々人間のこれからの生活にどのような利益があるのだろうか。彼女がアイスランドの火山爆発の影響で、地球への帰還が遅れるようなニュースも報じられたが、コストパフォーマンスがやかましく論じられる昨今だ。毎年拠出する300億円もの税金が日本国民の生活をどのように支え、豊かな生活へいざなってくれるのだろうか。

 毎日新聞(4/18)『なるほドリ』から、
 宇宙ステーションとは、宇宙に造られた巨大な実験施設だ。大きさは108.5㍍X72.8㍍。サッカー場とほぼ同じ、重さは420トン。98年11月から建設が始まり、今年完成する。

 Q 誰が造ったのか

 A 82年、米国が日欧とカナダに計画参加を呼びかけた。本格化したのは84年1月、レーガン米大統領が「10年以内に人が暮らせる宇宙基地を造る」と宣言してからだ。88年、日米欧カナダが協定を締結し、国際計画が始まった。

 Q ロシアが入っていないが

 A 旧ソ連は70年代から独自の宇宙ステーションを運用していた。米大統領の宣言は宇宙開発をリードするソ連への対抗の意味があったのは否めない。

 Q 現在は皆で使うんだね

 A ロシアは93年に参加し、現在の参加国は欧州11カ国を含む計15カ国だ。野口飛行士(45)のような長期滞在員は、現在のところ6人滞在が基本だ。各国の飛行士が宇宙ステーションを使う権利は、国の貢献度に応じた割合が決まっている。飛行士の打ち上げから滞在、帰還まで全部自前でできるロシアは常に3人分の権利を持ち、残り3人の枠を日米欧カナダで分かることになる。

 Q 日本の権利は?

 A 日本は実験棟「きぼう」の利用権を各国に提供し、無人補給機「HTV」で物資を運ぶ責任を負うが、76.6%の米国に次ぐ12、8%の権利を持っている。滞在に置き換えると、半年間(1人)の長期滞在が3年間で2回可能ということになる。現時点で15年までに6人分、約900日の滞在権を確保しており、既に滞在した若田光一(46)、野口についで11年に古川聡(46)、12年に星出彰彦(41)が滞在する予定だ。

 Q スペースシャトルの退役後、宇宙ステーションに行く方法は?

 A 退役後はロシアのソユーズ宇宙船が人間を運ぶ唯一の手段になる。日本の飛行士の「乗船料」は米国がロシアに払う約束で、1人46億円程度。しかしロシアは最近、値上げを検討中のようだという。

 Q 日本の実験は順調か

 A 92年の毛利衛から現在の「きぼう」まで、延べ約500件の実験が行われ、きぼうから論文485本、特許29件(昨年6月現在)が出た。薬や新素材の開発などの研究が進行中だという。

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