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2010年4月27日 (火)

小1プロブレム 4校に1校で発生(東京都)

 毎日新聞(4/17)から、
 如何に親が子どもの教育を軽んじているかが分かるというものだ。親、保護者の責任として子どもに教育を受けさせる義務があることを全く理解していない。これが小中学校の義務教育と名付けられているものであることを理解していない。入学にあたり、教室に入ったら勝手にあちこち歩きまわらないこと、おしゃべりをしないこと、きちんと椅子に座って先生のお話を聞くことなど、最低限度の心構えすら話して聞かせていない。親がしておかなければならない躾けさえしていないどころか、その親の責任の部分すらも学校がするものとの勘違いで先生に押し付ける。

 せめて保育園や幼稚園が親がしないことをきちんとやれればいいのだが、金を取って預かっている子どもたちだ。実の親ほどに厳しい躾ができない。実の親以上に甘やかし、まともに叱ることもできない。そんなことしようものなら気違いのようになった親どもが怒鳴り込み、殴り込んでくる。そんな大人の手加減を幼いながらも子どもたちは察して我慢することを覚えない。

 卑近な例になるが、遠い昔の我が身を振り返って思い返すとき、教室の椅子に座り先生(女の先生だった)の第1声を聞くために胸ふくらませ、神経を研ぎすましてその顔を凝視していた姿が目に浮かぶ。両親ともに明治の生まれで礼儀には特にうるさく、躾けは厳しかった。

 現在の親たちは、家庭内にあっては共稼ぎの間の留守の罪滅ぼしでもするように、反動的に甘えさせるだけの放任状態になる。それがまた、最近の褒めて育てるとかいう育児法でもあるようだ。そのように社会や周りが寄って集って子どもの我がままを増長させるような仕組みを作り上げているようなものだ。曰く、子どもは国の宝だ、子どもは社会で育てようとなって、本来の親の責任は問わないことが当然といわんばかりだ。

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【閑話休題】
 東京都教育委員会が昨年初めて実施した「公立小学校第1学年の児童の実態調査」では、4校に1校の割合で「小1プロブレム」が発生していることが明らかになった。

 調査は昨年7月、都内の全公立小学校1313校の校長と教諭(各校1人)を対象に、08年度1年間の状況を尋ねた。その結果校長の23.9%、教諭の19.3%が小1プロブレムの発生を「経験した」と回答。発生時期は4月が56,9%、5月が19,2%と入学時の早い時期が圧倒的に多く、6月と夏休み明けの9月(いずれも6,6%)が続いた。

 具体的な状況(校長の複数回答)としては、
 1)授業中に立ち歩いたり、教室の外に出て行ったりする(68.5%)
 2)担任の指示通りに行動しない(62.1%)
 3)けんかやトラブルが日常的の起こる(50.3%)
の順に多かった。採用1年目の担任の学級で発生する割合がやや高かったものの、2年目以上になると経験年数との明確な相関関係はなかった。また、教師の目が行き届きやすいはずの少人数学級でも、一定割合発生していたのも特徴だ。

 問題解決のために実施した対応策は、「他の教諭や管理職が学級に入って協力すうr」学校が最も多く、半数以上に上った。学級担任を交代した学校は1・9%だった。

 一方で、小1プロブレムの発生要因については、「児童に耐性や基本的な生活習慣が身についていない」「家庭の教育力の低下」など、原因を子ども本人や保護者側に求める声が、「担任の指導力」を上回った。

《未だにこの程度の総括しかできていないとは驚きだ。保護者側に問題があることは初めて小1プロブレムが取り上げられた時、すでに指摘した。保護者が己の責任範囲の問題を、学校や教師への丸投げが、ここまで問題を大きく広げてきた最大の原因だ。》

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