こぼれ話一つ,二つ
毎日新聞(3/15)から、
その一、
アメリカはニューヨーク州の話。
肥満の原因は砂糖を多く含むソーダ。米ニューヨーク州が炭酸飲料などに課税する「肥満税」の新設方針を打出したという。飲料業界は反発するが、州側は住民の健康増進という理念を掲げ、世論を味方につけようと攻勢を強めている。
米メディアによると、州案では1缶(355ml)約12セント(約11円)の上乗せ。州保保健当局高官は、肥満は公衆衛生における一番の難題だと述べ、「低価格化が進む砂糖入り飲料は子どもの未来にとって明白な脅威」と課税の必要性を強調。禁煙施策などで有名なニューヨーク市のブルームバーグ市長も「子どもを守るのが大人や政府の務めではないか」と共同戦線を張る。
同州では青少年の肥満の割合が過去30年で3倍になるなど事態は深刻で、住民の間では新たな税負担を容認する声も少なくない。ただ、米飲料協会は「学校に出している飲料のカロリーは過去5年で88%減らした」と実績を強調。業界側は、州の主張は新たな税源確保の口実に過ぎないと徹底抗戦する構えだという。
《ソーダと聞いてサイダーとの違いが気になった。私の喉は子どもの頃から炭酸に弱く、ラムネ、サイダーを受け付けない。そのため、サイダーだろうと、ソーダだろうと特別な関心を持たなかった。ただ、妻がサイダーにしろ、ソーダにしろ好物で、毎日のようにそのどちらかを風呂上がりに飲んでいる。そこで聞いてみた。「ソーダとサイダーの違いは何?」「知らない」だった。
《いつもの癖で調べてみた。サイダーは香料やクエン酸などを加えた砂糖液と、炭酸水とを混合した清涼飲料水。ソーダは水に無機塩類を溶かし、炭酸ガスを圧入した清涼飲料水で、シロップなどをくわえたものもある、とある。ついでにラムネ、炭酸水にレモン香料と砂糖で風味をつけた日本独特の清涼飲料とあった。
《最近とみにまるまるとしてきた妻に、話して聞かせたが、「好きなものは仕方ない」で片付けられた。反面、昨年来通っている歯医者からの帰り道、まだ売ってるようだったら「キャベジン」を買ってきて欲しいと頼まれ、ぶら下げて帰宅した。
その二、
グルジアの民放テレビ「イメディ」が13日夜、ロシア軍侵攻や野党勢力によるクーデターを伝える仮想ドキュメンタリー番組を放映し、事実と思った多くの国民がパニックに陥って避難したり、心筋梗塞で倒れるなどの騒ぎがあった。同テレビが事実上、サーカシビリ大統領の支配下にあることから、ロシアや野党は「政権の挑発」と避難している。
《思い出す。今から72年前のロンドン、1938年10月30日、オーソン・ウエルズのラジオ放送による「宇宙戦争」を聞いた市民が、火星人が本当に侵攻してくるものと勘違いし、大パニックに陥った話は今になお語りぐさとなって伝わっている。》
インタファクス通信によると、通常ならニュース番組が始まる13日午後8時(日本時間14日午前1時)、「けさ(グルジアからの独立を主張する)南オセチアの大統領がテロに遭い、(南オセチアに駐留する)ロシア軍がグルジアに侵攻した」との「ニュース」が流れ、進軍するロシアの戦車の映像が流れた。
さらにサーカシビリ大統領が殺害され、野党の指導者ブルジャナゼ前国会議長を首班とする「国民政府」が樹立されたことや、グルジアの空港などがロシア軍に空爆されていることなどを30分にわった伝え、最後に「実際に起こりうる事件」を想定した特別番組だったことを明かした。
同テレビは事前に予告を出していたと釈明しているが、番組中は仮想であることを伝える字幕などは一切なかった。
一時はロシアの一部メディアも同テレビを引用して「事件」を速報。番組放映後、サーカシビリ大統領は報道官を通じ、配慮を欠いたとして同テレビを叱責する声明を出した。
《ラジオの時代と違い、テレビから流れるニュースや戦車の進軍を見せられれば、途中からテレビを見始めた人たちには晴天の霹靂の感があっただろう。置き換えて、日本のテレビで仮想敵とされている国の動きとして番組にして放映すれば、おさまり切らない大パニックに陥るだろうことを考えると空恐ろしささえ感じるニュースで、こぼれ話どころではないが。》
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