減らそう、犬猫の殺処分
毎日新聞(3/10)から、
埼玉県内で08年度の殺処分された犬と猫は7104匹。減少傾向にあるものの、「最後まで責任を持って育てる」という飼い主のモラルが徹底されてるとはいえない数だ。県は「殺処分の半減」を目標に掲げ、簡単に飼育放棄する大人にならないでほしいと願い、動物を連れて小学校を訪ねる活動に力を入れる。
県などの統計によると、保健所などに収容される動物の減少に伴い、犬猫の殺処分数も年々減少している。それでも「病気になった」「転居する」「増え過ぎた」など、飼い主側の都合で飼育放棄され、殺処分のために県動物指導センター(熊谷)に連れて来られる犬猫は後を絶たない。
センターは、子どものうちから動物の適切な育て方に関心を持ってもらおうと、センターや保育園、小学校で「命を慈しむ教室」や「人と動物のふれ合い教室」などを08年度、計250回開催した。これらの機会に動物と触れ合った子は1万人を超えた。
センター職員の大畑さんは「子どもたちは、動物が生きていることを感じ、命を尊重する心を培うだけでなく、簡単には捨てられないことも知る。教室は飼育放棄する大人を増やさないための最初の一歩」と話す。
センターは、こうした活動に参加する犬も育成。収容された捨て犬や、ボランティア委嘱された市民の飼い犬に、社会の刺激に慣れるしつけを受けさせる。そのための教室は年に約40回開いていて、活動犬に認定された犬は学校や老人福祉施設、児童養護施設を訪問する。
譲渡の輪も広がっている。センターは92年から犬を一般の人に譲渡している。譲渡をホームペジなどで仲介するのは現在、1企業と14の愛護団体。これまで少数だった譲渡される成犬や成猫も飛躍的に増えたという。
大畑さんは「『いじめない、長くつき合う、増やさない』が動物を飼う3原則。ペットが死ぬまで世話できるのか、飼う前に十分考えてほしい」と強調する。
《センターで育てた犬や猫を、引き取ってくれる人(里親)の人物の身元確認は当然やっていることだろう。引きとったはいいが、同じように飼育放棄の連鎖が起っては意味がない。最も手っ取り早い解決法としては特に犬について、ヨーロッパ(ドイツ,オーストリア、オランダ、フィンランド)や中国のように犬税を課すことが望ましい。例えばドイツでは1頭につき16ユーロ(約16000円/1年)2頭目は18ユーロ(約24000円/同)などで殺処分ゼロといわれているようだ。》
《日本でも犬税はなかったわけではない。昭和30年代〜57年の廃止まで、全国で多い時には2686の自治体で犬税が存在していた。現在のように飼っては捨てる繰り返しのような、モラルもない付和雷同での飼育では、厳しい枷を設けることで歯止めをかける以外に期待できる対策はないだろう。》
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