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2010年3月26日 (金)

携帯電話が「0円」で売っている

 《今日のタイトルを見て、変だと思う人は変なのだろうか? レッキとした毎日新聞の記事だが?
 私には携帯電話が、「何を」0円で売っているのだろうか?としか読み取れないのだが、私の国語力が変なのだろうか? 

  私なら、『携帯電話を「0円」で売っている』
 若しくは、『携帯電話が「0円」で売られている』

 とするのだが。この疑問は下記の4年も前のブログで取り上げている。最近ではテレビでも街なかでも頻繁に耳に聞こえて来るようになっている。スーパーでは「トマトが売っている」のように。》

 毎日新聞(3/26)から、要約と《 》内は私見。
 《古いブログから引っ張り出して来た「(流行(ことば)06年1月」が、ますます言葉の使い方に疑問が続いている。》

 新聞の記事はいつもの「なるほドリ」のタイトルだ。『よく携帯電話が「0円」で売っているけど、ほんとにタダなの?』というものだ。

《少し前まであった携帯会社が助成金を出して、基本料金に乗せていたために0円で売られていた時と、同じ0円でも今回は内容が違うようだ。もともと携帯の本体の価格は以前から5〜8万円程度はしていたものだが。》

 現在「0円」をうたうものでは「頭金0円」「実質0円」が目立っているが、いずれもタダという意味ではない。

 Q どういうことなの

 A まずは「頭金0円」とは。携帯電話が高機能化し高額になったこともあり、最近は分割でで買う人も増えている。「頭金0円」は文字通り分割払いの場合に頭金がゼロという意味だ。店頭では頭金の文字が小さくしか書かれていないため、本当にタダかと思ってしまう。

 Q たいした意味はないんだ

 A 少し前までは意味があった。分割払いの場合、端末価格は頭金と割賦総額の合計で決まる。月々の支払額は携帯電話事業者が端末ごとに設定する。販売店はこれを変えられないので、頭金の額で価格競争をしていた。ところが競争激化で、多くの端末の頭金がゼロになってしまったため、頭金0円にはあまり価値がなくなってしまった。

 Q じゃあ、「実質0円」は?

 A ソフトバンク端末で表示されることが多い。、ソフトバンク独自の割引制度「新スーパーボーナス・月月割」は、適用すると月々の利用料から最大2000円の割引を2年間(24回)受けられ、条件によっては端末購入代金と同じ額の割引が受けられる。それを「実質0円」と表示している。でも、必ずしも端末購入代金と同額の割引を受けられるとは限らない。0円以外でもソフトバンクでは「実質○Χ円」など端末代の代わりに「実質負担額」という表示をしている店舗がほとんどだ。この場合も条件によっては、実質負担額を数万円も上回る負担をしなくてならないケースが出る。

 Q それは、どういうケース?

 A 月月割は基本料を含まない通信料からの割引になるので、通信料が少ないと割引額も小さくなる。購入後3〜26カ月目に割引されるが、その間に機種変更などした場合には割引がストップする。実質○Χ円というのは、あくまでも最大限に割引制度を活用できた場合のことだと理解しておくべきだ。

《その程度のことは常識として知っておくべきことだろう。月月割で割引額と本体価格とがトントンのバランスが取れるのは、2000X24回として4万8000円クラスの機種となる。0円に拘り、まるまる割引の適用を受けたいのなら、メールでもゲームでも、じゃんじゃん携帯を使いまくることだ。》

 Q 「年率0%」は?

 A 一括払いで買う場合と同じ金額という意味だ。表示自体は特に注意すべき点はないが、実は一括払いに方がお得な場合が多い。販売店ではポイントサービスで10%ぐらい付くのが普通だが、分割払いはポイントは付かないことが多いからだ《これも一般常識の範疇だ》。タダより高いものはない。「ゼロ」表示にはすべからく注意が肝要だ。

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